2023年開業をめざし建設工事がすすむ、国内初の新規次世代型路面電車システム(LRT)といわれる宇都宮ライトレール(芳賀・宇都宮LRT)。

その14.6kmのなかでも、ちょうど中間地点で鬼怒川をわたる区間が、この宇都宮ライトレールの印象的な光景のひとつ。

鬼怒川橋りょうを堺に、宇都宮駅側の西側と、工業地帯が連なる東側で、表情ががらっと変わる。

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また鬼怒川橋りょうとその前後は、高速鉄道を想わせる高架橋と急勾配が連続し、国内路面電車の既存イメージでみると「ありえない」と思ってしまうほど、インパクトのある高架軌道構造がすでに出現している。

鬼怒川橋りょうから東側、飛山城跡電停付近の現状は、前2つの雑記↓↓↓をみてもらうことにして、今回は鬼怒川の東側、地平区間のサイドリザベーションや専用軌道の景色を。

◆箱型とPC桁の高架橋で栗畑の丘を越え、また勾配_宇都宮ライトレール建設現場を歩く
https://tetsudo-ch.com/11552402.html

◆鬼怒川橋りょうと飛山城跡電停付近にあるPCまくらぎ_宇都宮ライトレール建設現場を歩く
https://tetsudo-ch.com/11549151.html

清陵高校前電停の手前で高架軌道から地平へ

宇都宮ライトレールは、鬼怒川橋りょうをわたると、東側の清原・芳賀・高根沢といった工業団地へむけて、交差点をほぼ直角でカーブを繰り返しながら、終点の芳賀・高根沢工業団地電停へと行く。

鬼怒川のレベルから、東側の小高い丘へ上がるために高架橋で高度を上げ、画像↑↑↑のように急勾配で丘の地平へと到達する。

鬼怒川より東側で最初の地平電停―――清陵高校前電停

鬼怒川の東側で最初の地平電停が、清陵高校前電停(画像↑↑↑)。清陵高校前電停の設置現場は作新学院大学と栃木県立宇都宮清陵高の北側境界部分にあるT字路。

清陵高校前電停は相対式ホームが出現し、宇都宮駅側を振り返ると、前出の画像ような、鬼怒川へむけて下っていく勾配がみえてくる。

サイドリザベーション区間、見事なS字カーブや架線柱

清陵高校前電停から、さらに終点 芳賀・高根沢工業団地電停へむけて歩いていくと、宇都宮ライトレールで唯一といえる見事なS字カーブがみえてくる。

このS字カーブ区間は、もともと90度クランクの自動車道路をなめらかなカーブで結ぶように改良・整地。複線線路の間に架線柱が立ってるのもわかる。

ほぼサイドリザベーションで線路が敷かれ、栃木住友電工と中外製薬工業 宇都宮工場の間を、きれいなS字カーブと直線で抜けていく。

この先、グリーンスタジアム前電停や、かしの森公園前電停でも、これまでの国内路面電車にはなかったような、衝撃的な光景が続いている。

◆宇都宮ライトレール新型車両 HU300形_新潟トランシスから車両基地へ搬送
https://tetsudo-ch.com/11500243.html