千葉市のガソリンスタンドに無人コンビニ JR東日本グループ企業が鉄道生まれの技術を展開【コラム】

2021.10.03

報道公開で取材に応じる諏訪原太陽鉱油部長、阿久津TTG社長、近藤MCE部長=写真右から=(筆者撮影)

畳四畳半ほどのスペースに、弁当や菓子、日用品を中心に約170アイテムの商品をそろえた、無人のミニコンビニエンスストアが2021年10月1日、千葉市美浜区のガソリンスタンド(GS)にオープンしました。JR東日本グループのTOUCH TO GO(タッチ・トゥ・ゴー=TTG。企業名)が、石油製品の商社・三菱商事エネルギー(MCE)、ガソリンスタンドを全国展開する太陽鉱油の両社との協業で、GSのサービス基地化を実現しました。

TTGは、新興企業育成を受け持つJR東日本スタートアップが出資して、2019年に設立されたスタートアップ(ベンチャー)企業。鉄道関係では、JR山手線目白、高輪ゲートウェイの両駅や西武新宿線中井駅に無人店舗を展開しています。ここではGS全国第一号になった、太陽鉱油千葉新港サービスステーション(SS)を取材。鉄道とGSを比較しながら、無人コンビニの狙いなどを考えました。

Suicaやクレカで支払い アプリは不要

TTGはJR東日本スタートアップと、システムコンサルティングなどを手掛けるサインポストの合弁会社。自社開発の「TTGーSENSE MICRO(ティーティージー・センス・マイクロ)」と名付けた無人決済システムは、カメラやセンサーで利用客の購入商品をチェック。店舗内の無人レジで決済する仕組みです。

支払いに使えるのは、現金のほかSuicaなどの交通系ICカードとクレジットカード。クレカやICカードの情報通信には、光ケーブルを使用します。GSの無人店舗はSuica普及に力を入れるJR東日本にとって、カードがドライバーに広がるメリットが期待できます(営業時間は7~23時)。

Suicaによる決済の様子。購入商品や金額が画面表示されます(筆者撮影)

一般的な無人決済は、スマートフォンにアプリをダウンロードして支払うスタイルですが、TTGーSENSE MICROにアプリは不要。スマホを使い慣れないドライバーにも、ハードルを下げたのが利用者側のメリットです。

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