「たとえば朝、沖縄市コザから(沖縄県庁などがある)那覇市久茂地に向かう場合、自動車だと約70分かかっていますが、鉄軌道だと、約30分以内で到着でき、住み慣れた地域から希望する学校や会社に通いやすくなります」

―――あまり聞き慣れない「鉄軌道」というワードが新鮮な、沖縄県の鉄軌道構想。

沖縄県では、既存の沖縄都市モノレール ゆいレールとは違う、一般的な線路と鉄道車両による鉄道を建設する構想がある。

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複数の構想計画ルートがあるなか、ざっくりと描かれているのは、那覇と名護を結ぶ65km前後の軌道。

計画ルート案には嘉手納基地周辺を西側から避けるルートや、東側からぐるっとカーブさせて行くルートなどがある。

また線路構造も、高架・地下トンネル・山岳トンネルと大きく3種類を組み合わせてつくるイメージで、那覇寄りが地下トンネル、名護方が山岳トンネルで描かれているものが多い。

下のマップイメージ↓↓↓は、沖縄鉄軌道の構想段階における計画書(沖縄鉄軌道計画検討委員会案)の概略計画図。

沖縄県が今回公開したイメージ動画は、沖縄鉄軌道導入に向けたプロモーションビデオ。

県は沖縄鉄軌道導入をめざし、その周知を図るため、講演会・学生向け事業などで、このイメージ動画を活用していく構え。

沖縄県は、県土の均衡ある発展、県民・観光客の移動利便性の向上、中南部都市圏の交通渋滞緩和、脱炭素社会の実現などを目的に、沖縄鉄軌道導入に向け取り組んでいる。

画像:沖縄県
記事:鉄道チャンネル(https://tetsudo-ch.com/