赤くてチャーミングな香取駅【木造駅舎カタログ】成田線04/272
※2019年1月撮影
トップ画像は、成田線香取駅。駅舎は2007年(平成19年)に完成した三代目です。初代の木造駅舎は、1980年代に解体され二代目の駅舎は有蓋貨車を改造したものでした。
2021年(令和3年)12月の千葉県の木造駅舎撮影では、スケジュールに入れていなかったのですが、この三代目、香取神宮があるので赤いチャーミングな建物です。
まぁ、機能としては「待合室」ですが・・・。
2019年(平成31年)1月4日に筆者は、鹿島臨海鉄道に乗りに行き、この駅で鹿島線に乗り換えました。幸いその時に撮った写真が数枚あったので番外編的ですが、赤い三代目駅舎をカタログに加えることにしました。
1月4日なので門松が飾られています。香取神宮はこの駅から歩いて30分ほどですが、お隣の佐原駅から路線バスやシャトルバスで初詣に行く人が多い様です。お昼前でしたが駅の利用者は多くありませんでした。駅名は香取ですが、香取市の中心に近いのはお隣の佐原駅なのです。
※2019年1月撮影
香取神宮は、全国に400社あまり有る香取神社の総本社。祭神は経津主神(ふつぬしのかみ)、日本書紀に登場しますが古事記には登場しない神様です。藤原氏(中臣氏)の本拠地が常総地方だったことから利根川を挟んで有る鹿島神宮の武甕槌神(たけみかづち=藤原氏の氏神)と共に奈良の春日大社に祀られています。
※2019年1月撮影
香取駅は、1931年(昭和6年)開業。1970年(昭和45年)には鹿島線が開通しました。1987年(昭和62年)国鉄分割民営化でJR東日本に継承されています。
改札口にはICカードSuica簡易改札機があります。ちなみに鹿島線も2020年からスイカが利用できる様になっています。しかし、自動券売機はなく「乗車駅証明書発行機」が設置されています。
ガラス張りで明るい待合室。
※2019年1月撮影
無人の香取駅を管理する佐原駅のクルマ(JR東日本)が来ていました。
※2019年1月撮影
個人的には香取駅から徒歩20分ほどの「三井コレクション・ミュージアム」を覗いてみたいのですが・・・。「アーリー・ノリタケ磁器博物館」には出色のイタリアン食堂もあるということを聞いています。
※タイトルは『木造駅舎』となっていますが、厳密に「構造として木造建築」の駅舎だけをとりあげているワケではございません。あくまでも筆者が好感を抱いた駅舎を恣意的に選ばせていただいています。外観が明らかに木造建築と異なる場合でも、煩雑を避けるためタイトルは【木造駅舎カタログ】のまま進行いたします。悪しからずご了承ください。
※駅などについては『JR全線全駅』(弘済出版社/1997)、『週刊朝日百科 JR全駅・全車両基地01-60』(朝日新聞出版/2012-2013)他を参照しています。
※鉄道撮影は鉄道会社、鉄道利用者、関係者などのご厚意で撮らせていただいているものです。鉄道を撮影する時は感謝の気持ちを伝えましょう。ありがとうございます。
(写真・文章/住田至朗)