阪急・阪神・アイテック阪急が共同出展

関西鉄道事業者の出展内容にも、多くの来場者は興味をもったはず。阪急、阪神はグループのアイテック阪急阪神と3社共同でブースを構え、30件近い新規技術や新サービスを売り込みました。

阪神車両メンテナンスは、京都の叡山電鉄700系電車の車両リニューアルを受注しています(2019年完成)。正面窓の大型化などで、印象は大きく変わりました。

グループの技術を売る・南海や京阪

シーエス・インスペクターという会社、多くの方はご存じないはずですが、実は南海のグループ企業。ドローンによる施設点検、橋脚の健全度チェックなどに独自ノウハウを持ちます。

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京阪ブースではグループで測量・設計・調査を手がける、かんこう(企業名)が航空レーザー測量技術をPRしました。上空から撮影した画像を立体化、リアルな街づくりのプラン策定に役立てます。

車内のウィルスやカビを99%除菌

海外企業はコロナ禍の影響でほぼ出展見送りでしたが、日本法人を持つドイツのブレーキメーカーのクノールブレムゼ鉄道システムジャパンの大型ブースが目を引きました。

話題の新商品も。空気清浄機能を備えた空調装置「クリーンエア」。エアフィルターと誘電体バリア放電技術を活用した空気ろ過システムで、車内のウィルスやバクテリア、カビを99%除菌できるそうです。

「次回の技術展も大阪で」

「鉄道技術展・大阪」のリポートは以上ですが、私は関西系の出展者に、共通の質問を投げかけてみました。「技術展になぜ出展したのですか?」

帰ってきた答えは全員一致。「大阪開催なので、会社や技術を知ってもらういい機会になると思いました」。これこそが技術展関西開催の意義。「次回もチャンスがあれば、ぜひ大阪での技術展開催してほしい」と思いながら、インテックスをあとにしました。

インテックス大阪の2ホールを使った「鉄道技術展 大阪」の会場全景。通路スペースをたっぷり確保するなど感染拡大防止に最大限配慮しました(画像:「鉄道技術展・大阪」オフィシャル)

記事:上里夏生