鉄道物件を斜めから見ていくシリーズ「ここどこ?」―――今回は、大手製紙メーカーの倉庫へと続いていた非電化単線の線路の面影を。

<すべての「ここどこ?」記事>

写真は2011年夏の風景。写真をみてこの時点でピンとくる人は、さすが。

ADVERTISEMENT

現場は、東京都北区王子5丁目界隈。この現場と京浜東北線 王子駅付近を結ぶ、非電化単線の線路が敷かれていた。

通称、北王子線

ここは北王子駅。日本製紙物流東京事業部北王子倉庫に続く荷さばきエリア。

かつては、国営印刷局、十條製紙、王子製紙とたどった地で、印刷にゆかりのあるエリア。

「花咲けば 十条倉庫の汽車ポッポ」

当時、桜を守る会なる団体が、手書きで描いた看板があった。

ここから田端信号場までの4kmが、東北線の支線。通称、北王子線。

第一種鉄道事業者であるJR貨物が、線路を保有し、貨物列車を運行していた。

DE10形ディーゼル機関車が、長いコンテナ列車を引っ張って、北王子駅に到着すると、ピッピッとホイッスルを打ちながら、スイッチャーに荷物を渡す。

そのスイッチャーたちが、休んでいた光景。

北王子線は、4年前に廃止。いまは、一部の線路も剥がされ、倉庫跡地には巨大なマンションが建ち始めた。

―――きょうも、「ここどこ?」という地をさ迷いながら、答えを探しに歩くシリーズ「ここどこ?」。

次回はどんなスポットに鉄道物件が隠れているか……!?