高輪築堤の生みの親・大隈重信

会場の様子をもう少々。出展は順不同で、JR東日本、JR東海、JR西日本、JR北海道、JR四国、JR九州、JR貨物のJRグループ7社と東京都交通局、鉄道総研、JRTT、日本民営鉄道協会、日本地下鉄協会、第三セクター鉄道等協議会(三セク協)、大隈重信100年アカデミア(佐賀県)の各者(社)。それぞれ自慢の列車などをPRしました。

その中で、鉄道との関係はと疑問を持った佐賀県ブースを訪問しました。西九州新幹線開業でスポットを浴びる佐賀は、明治維新の立役者の一人、大隈重信の出身地です。

日本最初の鉄道、新橋―横浜間の建設時、ネックになったのが田町駅付近。住宅が海岸沿いまで建て込んでいて線路スペースが取れません。大隈は海上に築堤を築いて線路を通すことを決断。その築堤こそ最近、JR東日本の「高輪ゲートウェイシティ(仮称)」で話題を集めた鉄道遺構「高輪築堤」です。

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佐賀県と東京メトロは2022年10月30日まで、早稲田大学など東京都内のゆかりスポットをめぐる「大隈重信スタンプラリー」を開催中。気になる方は、ぜひホームページをチェックをよろしく。

長さ12メートルの年表ボードと高さ3.6メートルのSLパネル

実物大パネルがお披露目された1号機関車の正式名は「150形蒸気機関車」。1872年の鉄道開業でイギリスから1両が輸入されました。九州の島原鉄道で現役を終え、現在はさいたま市の鉄道博物館に展示されています(筆者撮影)

フェス会場には、日本の鉄道の歩みをたどる長さ12メートルの年表ボード、さらに高さ3.6メートルの1号機関車実物大パネルを設置。〝映えスポット〟として、多くの来場者が写真を撮る光景が見られました。

数人のファン、さらに出展者に話を聞いたところ、「ニュースサイトでは、JRや大手私鉄以外のローカル線のニュースも取り上げてほしい」の声がちらほら。ということで、本コラムでは次章でご紹介する横浜の「トレインパラダイス」に加え、ローカル線の話題をフォトニュースとして4件披露させていただきます。