南海電鉄は2022年10月28日、国土交通大臣宛てに鉄道線旅客運賃変更認可申請を行いました。

初乗り運賃は現行の160円から180円に引き上げ、普通運賃は最大で40円の値上げとします。普通運賃・定期運賃などの平均改定率は10%です。難波~中百舌鳥間の普通運賃には特定運賃を設定し、現行の340円から10円高い350円とします。

改定運賃(画像:南海電鉄)

「空港線加算運賃」「りんくうタウン駅~関西空港駅間の特定運賃」「鋼索線運賃」「特別急行料金、座席指定料金、特別車両料金」「定期特別急行料金、定期座席指定料金」の運賃・料金に変更はありません。

運賃改定は沿線の少子高齢化などによる利用者の減少や、コロナ禍による新しい行動様式の定着などから生じる収入の減少を受けて行われるもの。実施は2023年10月の予定で、認可されれば1995年以来、消費税率変更によるものなどを除けば、28年ぶりの運賃改定となります。

今回の運賃改定発表では今後の取り組みや設備投資方針についても触れられており、高野線への新造観光特急車両導入(2025年度目標)、南海本線の一部区間へのワンマン運転拡大(2024年度目標)、ワンマン改造した2000系の支線への投入による2200系車両の置き換えなどが挙がっています。

(南海電鉄車両イメージ 写真:I.Sakurai / PIXTA)

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