JR奈良線を走る「みやこ路快速」(写真:木村 優光 / PIXTA)

JR奈良線の第2期複線化事業の完了にあわせ、JR西日本は2023年3月18日に実施するダイヤ改正から、増発や平均所要時間短縮を盛り込んだ新ダイヤに切り替えます。

同社はこれまで第1期複線化(京都~JR藤森間、宇治~新田間)や新駅設置などで同線の輸送改善を行ってきましたが、単線区間が残っていることから、定時性の確保などの課題が残る状況となっていました。

第2期複線化の対象区間は「JR藤森~宇治間」「新田~城陽間」「山城多賀~玉水間」の計14キロ。利用者の多い「京都~城陽間」を全て複線とすることで利便性向上、安全・安定輸送の実現を図ります。

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新ダイヤでは平日朝の通勤時間帯に城陽・新田方面から京都方面の列車を増発。対向列車との待ち合わせ解消によって城陽駅を7時5分、7時18分に発車する普通電車が終点の京都駅に先着するようになります。

城陽→京都間の所要時間は快速・区間快速が26~28分から26分に、普通列車が34~47分から31~38分に変更となります。

さらに昼間時間帯の「みやこ路快速」も所要時間が短縮され、京都・宇治・奈良などの奈良線沿線へのお出かけが便利になるといいます。

その他にも細かい部分で所要時間の短縮や運転間隔の均等化が予定されています。詳細は今後、WESTERやJRおでかけネット、時刻表などへ掲載。

また六地蔵駅の新駅舎は今回のダイヤ改正日に合わせて供用を開始、新駅舎移転に伴う運賃改定は2023年4月1日に実施します。