解答と解説

【答え】

名寄―旭川間

【解説】

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稚内駅を5時21分に出発する普通列車に乗り終点の名寄駅を目指します。

名寄駅には8時46分に到着しますが、この約40分後に稚内から追ってきた特急サロベツ2号旭川行が到着します。これに乗り終点の旭川に向かうと16分の接続で滝川行の普通列車に乗ることができるのです。逆にこの特急に乗らない場合10時発の快速なよろまで1時間以上待たされた挙句旭川から先岩見沢方面に向かう普通列車は2時間以上後になってしまい、函館駅に向かうのは絶望的になってしまいます。

そのあとは室蘭本線経由で滝川、岩見沢、苫小牧、東室蘭、長万部(または函館本線経由で小樽、倶知安、長万部)で乗り換えると函館駅には21時26分に到着します。函館駅22時21分発の列車で隣の五稜郭駅へ戻り、そこから30分ほど歩いて青函フェリーに乗ることで北海道を最安で脱出できます。

※厳密には五稜郭駅から歩いて40分ほどのところに津軽海峡フェリーターミナルがあり、函館駅に行かず「函館市内に入るまで」鉄道のみを使うという条件であればこの五稜郭駅に21時20分に到着後、歩いて津軽海峡フェリー乗り場まで向かい、22時25分に北海道を出ることができます。料金は最安同士を比べた場合、繁忙期を除けば青函フェリーの方が安いので「最安」で行く場合は青函フェリールートです。ほかに「函館市内に入るまで」の条件であれば桔梗駅で降りて普通はこだてライナーに乗り、新函館北斗駅に戻って新幹線で新青森駅に出ることも可能ですが、最安という条件からは大きく外れてしまいます。

それにしても途中旭川で特急ライラック18号に先発され、滝川で特急カムイ20号に、苫小牧で札幌方面から来た特急北斗14号とすずらん6号に、東室蘭で特急北斗16号に、長万部駅で特急北斗18号に、森駅で特急北斗20号に追い越されての函館到着は感慨深いものがあると思います(※室蘭本線ルートの場合)。北海道縦断には青春18きっぷで丸1日かかるという事実は、我々に改めて北海道の大きさを感じさせます。

(写真:PIXTA)