※2023年9月撮影

トップ画像は「熊野神社」の参道脇の摂・末社。

「蚕影山大権現」という神号標があります。

※2023年9月撮影

日野市観光協会のサイトによれば「境内に小さな祠が祀られています。蚕影(こかげ)社といい、昭和49年、ここに移される前までは南平の個人宅に祀られていたものです。養蚕の守護神である筑波にある蚕影神社を明治維新前後勧進したもので、当時、養蚕が盛んだった村の姿が浮かばれます。」

1956年(昭和31年)大坂で生まれて2歳から東京で育った筆者は、養蚕の現場を見たことはありません。昭和30年代の世田谷区に農地は多く残っていました。牧場や養鶏場などはありましたが養蚕はなかったですね。

横に立派な「戦没者慰霊之碑」。しかし近親者などの戦没者を悼む人も限られてきました。

戦後のベビーブームで誕生した約800万人の「団塊の世代」も「2025年問題」で言われている様に後期高齢者(75歳以上)になります。国民の4人に1人が後期高齢者という未曾有の事態を迎えるのです。

※2023年9月撮影

さらに覆い屋に「庚申塔」などが並んでいます。

※2023年9月撮影

左から、文字も像も分からない石塔、ハッキリ青面金剛と三猿が分かる庚申塔、その右も日月、青面金剛、三猿が分かる庚申塔。写真右端の小さな石塔は馬頭観音の様です。年代などはわかりませんでした。

※2023年9月撮影

右端は台座だけです。何故か顔に白い塗料(?)が着いた庚申塔、左の庚申塔も日月、青面金剛、三猿がハッキリ分かります。典型的な庚申塔が4基、かつては南平村の中に散在していた庚申塔をここに集めたのでしょう。素晴らしいです。

※2023年9月撮影

「熊野神社」境内から八王子の高層ビルが見えました。

※2023年9月撮影

鳥居を見つけて不思議に思った場所に戻って、当初の予定だった「南平丘陵公園」に向かいます。

※2023年9月撮影

左奥に公園の入口が見えました。

※2023年9月撮影

次回は「南平丘陵公園」です。

(写真・文/住田至朗)

※駅構内などは京王電鉄さんの許可をいただいて撮影しています。

※鉄道撮影は鉄道会社と利用者・関係者等のご厚意で撮らせていただいているものです。ありがとうございます。

※参照資料

・『京王ハンドブック2022』(京王電鉄株式会社広報部/2022)

・京王グループホームページ「京王電鉄50年史」他

下記の2冊は主に古い写真など「時代の空気感」を参考にいたしました

・『京王電鉄昭和~平成の記録』(辻良樹/アルファベータブックス/2023)

・『京王線 井の頭線 街と駅の1世紀』(矢嶋秀一/アルファベータブックス/2016)