2019年から兵庫県 播磨科学学園都市、愛知県 日間賀島、長野県 塩尻市、栃木県 茂木町、千葉県 千葉市、愛知県 常滑市、千葉県 幕張新都心、愛知県 長久手市と、各地での実証実験を重ねてきた埼玉工業大学 日野レインボーIIベースの自動運転AIバス。

各地の鉄道事業者系路線バス会社と手を組み、地方特有の道をオートで走り続け、自動運転走行距離はゆうに1万kmを超え、既存の路線バス車両に後付けする埼玉工業大学 自動運転AIシステムは、実装レベルに向けて毎日進化を遂げている。

そんな埼玉工業大学 自動運転AIバスが、いよいよ東京都内をオートで走り出した。しかも、新宿のど真ん中の街なかを、実証実験ではなく既存の路線を自動で走っているのだ。

都庁循環(CH01系統)をオートで運行

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今回は、東京都都市整備局「令和5年度自動運転社会を見据えた都市づくりに関する調査検討業務委託」を受託する、パシフィックコンサルタンツが全体運営管理となり、京王バスが運行事業者となり、埼玉工業大学が車両提供者として、西新宿エリアでの自動運転バスの運行に参加。

埼玉工業大学 日野レインボーIIベースの自動運転AIバスが、東京都内の公道をオートで走るのは初。

オートで走る路線は、新宿駅西口(地下)を起点として、新宿副都心四号街路を通り、新宿駅西口(地下)に戻ってくる都庁循環(CH01系統)と同一経路(約2.0km)。

運転日は、10月2~13日(10月5・10日運休)の計10日間。平日は10時~16時の間に32分間隔で計12便、土日祝は13時半~16時の間に30分間隔で計5便、法定速度50km/h以下で、自動運転レベル2で走行する。

今回は再現性を重視し、新宿駅西口のロータリーだけはあえて手動で走る設定にしている。

「実装レベルに向けて自動運転AIシステムをさらに確認・更新」

「新宿駅と都庁の間を行くルートでは高層ビルや地下道などで GNSS(全地球航法衛星システム)があてにならないなか、LiDAR などのセンシングでオートで走れることを確認した。実装レベルに向けて自動運転AIシステムをさらに確認・更新を続けていく」

そう語るのは、埼玉工業大学 工学部 情報システム学科 渡部大志 教授(同大学 自動運転技術開発センター センター長)。

驚くのは、オートで走る安定性に加えて、バス停留所での着発(接着)の精度。センチ単位で決められた停留所プラットホームとの距離をキープし、まるで路面電車のように、レールがあるかのようにピタッとクルマをとめるところ。

―――そんな、既存路線バス車両に後付けする埼玉工業大学の自動運転AIバスは、パシフィックコンサルタンツ公式サイトから TAMa-GO へアクセスし予約すれば試乗できるから、いまこそ“自動運転バスのいま”を、試乗して体感してみて↓↓↓
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