エネルギー(ガス)をオリジンとしつつも、エネルギー分野の枠を超え、未来をつくる原動力となる先進的で多様なソリューションを提供していく―――。

東京ガスがソリューションビジネスに本格的に踏み出す。そのソリューション事業ブランド名は「IGNITURE」(イグニチャー)。

この東京ガス ソリューション事業ブランド IGNITURE(Ignite 灯す + Future 未来)の発表会が11月30日 都内で開かれ、東京ガス 笹山晋一 社長をはじめ、ゲストにシシド・カフカ、清川あさみ が登壇し、エネルギー分野のソリューションについて語った。

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まずは、東京ガス 笹山晋一 社長が説明した、「IGNITURE」(イグニチャー)の展開について。

IGNITUREのソリューションで3つの価値を提供

東京ガスは、IGNITUREのソリューションで3つの価値を提供していくという。

その3つとは、脱炭素・最適化・レジリエンス。

脱炭素は、東京ガスの再エネ・蓄電池等の施工・O&M技術やノウハウ、脱炭素化技術の開発・投資によって、暮らしや事業活動における脱炭素を軸に、未来に向けて継続・発展していくための環境価値を提供していく。

最適化は、東京ガスが抱える1000万件超のユーザーへの最適エネルギー提案やAI活用によるデータアナリティクスによって、エネルギーの最適化に加え、時間・空間・経営資源の最適利用を実現し、暮らしや事業、地域全体における調和を提供していく。

またレジリエンスは、東京ガスが手がけるエネルギーインフラの建設・運用管理、365日24時間の安定供給によって、従来のエネルギー供給での安心・安全に加え、暮らしや事業運営、コミュニティ全体に安心・安全・安定を提供していく。

IGNITUREのソリューションで実現する豊かな未来

また、IGNITUREのソリューションで実現する豊かな未来については、家庭・法人・地域コミュニティの各シーンでこんなイメージを伝えていた。

家庭では、地球環境にも調和した一人ひとりにとっての理想の住まいや暮らしが実現。

法人では、サステナブルかつスマートな事業運営が実現。

地域・コミュニティでは、自治体や地元企業をはじめとしたステークホルダーとの価値共創による地域課題の解決が実現する―――と。

未来を灯すために必要なものはなにか

―――未来を灯すために必要なものはなにか。

地球をイメージしたスタイルで登場したシシド・カフカは、「子供たちの笑顔」と、シシド・カフカが洋服でくると想い和服で登壇した清川あさみは「豊かな自然」と伝えた。

「わたしたちよりも長くこの地球と生きていく子どもたちが、笑顔でいられるように」(シシド・カフカ)

「豊かな自然があることで、いろいろな“発想の種”が生まれるから」(清川あさみ)

2025年度までに売上高3100億円めざす

―――東京ガスグループは、中期経営計画「Compass Transformation 23-25」で、主要戦略のひとつに「ソリューションの本格展開」を掲げ、グリーントランスフォーメーション(GX)・デジタルトランスフォーメーション(DX)などを取り入れた新たなソリューションをユーザーへ提供する事業ブランド「IGNITURE」を、始動。

「IGNITURE」のもとで展開するソリューションにより、家庭・法人・地域コミュニティが、「最適化による経済性・利便性・効率性向上などでさらに豊かな未来」と、「脱炭素・レジリエンス向上などでサステナブルな生活・事業」を、無理なく両立できるという。

「これは、東京ガスが安心・安全・信頼のコーポレートバリューによってこれまで築いてきた顧客基盤やエネルギーマネジメントのノウハウと、GX・DXなどの先進的技術を融合させて、個々の住宅、公共施設、商業ビル、工場等の建物の枠を超えて、企業グループ、地域全体をつなぐことで実現していきます。

なお、IGNITURE においては、新しいソリューションを順次拡充し、既存ソリューションとあわせて、2025年度までに売上高3100億円をめざします」(東京ガス)