大阪・京都と北陸を結ぶ伝統特急 雷鳥 いま サンダーバードと、福井鉄道の電車が出会う地―――福井県越前市、武生駅。

これまでずっとあった、こうした国鉄伝統特急とローカル電車がひとつのフレームに収まるのも、残りあとわずか。

北陸新幹線 金沢~敦賀 が2024年3月に延伸開業すると、ここ武生駅を行く特急サンダーバードの姿はなくなる―――。

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でもだいじょうぶ! 関西から福井への度は、北陸新幹線 金沢~敦賀 延伸開業で、もっともっと冒険的に楽しさが広がるから!

北陸新幹線 越前たけふ駅の独立駅な雰囲気と保線区で最新体感

北陸新幹線 金沢~敦賀 に新幹線が通ると、まず楽しくなるのが敦賀駅で途中下車する時間。

敦賀にも敦賀港線をはじめとする鉄道遺構や機関区の残り香などを感じる物件がいろいろあって、スルーできないスポットがいろいろあるうえに、この在来線との接点がない北陸新幹線 独立駅―――越前たけふ駅をゆっくりじっくり観ていくのもガチで楽しい。

北陸新幹線 越前たけふ駅の1km敦賀方には、この画像↑↑↑のように、できたばっかりの保線区があったり、武生トンネルの福井方出入口が見えたりして、これも鉄道好きは興奮すること間違いなし。

そしてなんといってもおすすめは、道の駅 越前たけふ

まずは、なんといってもおすすめは、延伸開業前からめっちゃ盛り上がってる、北陸新幹線 越前たけふ駅 の目の前に出現した 道の駅 越前たけふ へ。

この越前たけふ駅まわりの最新情報と、ズワイガニ雌(メス)のセイコガニを全身体感した話題は、過去記事をチェック↓↓↓

◆福井県の旅 過去記事
https://tetsudo-ch.com/tag/fukui

今回は、北陸新幹線 越前たけふ駅から2.5km西にある、在来線 北陸線 武生駅へとゆっくり行って、福井のゆっくり流れる空気をいっぱい吸い込みながら、福井鉄道 たけふ新駅から先へと行く“リラックス福井旅時間”を体感してみる。

たとえば日野川と村国山 展望台を行くゆったり時間

たとえば、やがて九頭竜川と合流し日本海へと注ぐ日野川のおだやかな川面と、北陸新幹線と北陸線の間にたちはだかるこれまたおだやかな村国山を眺めて武生駅へとむかう時間も、リラックス、リラッッッックス。

村国山 展望台から街を一望する時間も、あり。ね、いいでしょ!

ローカルな雰囲気いっぱいの福井鉄道 たけふ新駅へ

日野川のおだやかな川面をめでながら、福井鉄道 福武線(フェニックス田原町ライン)の南端の終着駅―――たけふ新駅へ。

もともとことし2023年2月までは越前武生駅という駅名だったこの駅は、2.5km東に出現した北陸新幹線 越前たけふ駅に駅名を譲って、たけふ新駅に。駅ナンバーは「ここがスタート」というほどの「F0」。

ホームはくし形2面3線。そこに新旧いろいろな福井鉄道の電車が入ってきては、また出ていく。

その先には、国鉄時代から変わらない特急街道を行くJR特急列車がタタタタタタタタ……と駆けていく。

いい絵―――。

青空と大地のコントラスト、福井の風景をデュアルで

洗浄線がある駅の北側へと歩いていくと、西日にあたる くるま と、リアルな福井の青空と深い緑の山々……。

車体色がそのままリアルな福井の風景に、いや福井のきれいな風景を見事に車体で表現しているとか、想ったり。

そこへ、越前がにを想わせる真っ赤な FUKURAM(フクラム)が入ってきて、「よし、次へ行くか!」と勢いをくれる。

「このデザインをみると、滋賀・福井に来たなって想うよね! ぷしゅ~」(ドラマ「ワカコ酒」武田梨奈ふうに)

こんどは福井鉄道 たけふ新駅 から歩いてすぐ、福武線でひとつ先、北府駅へ行ってみる。

振り返ると、こんな絵。2面3線の たけふ新駅へと続く線路と、洗浄線で出番を待つ電車がみえる。

その先にあるクリーム色の建物は、滋賀を拠点とし、大阪・京都・兵庫・福井・石川・富山・岐阜などへ展開するローカルオアシス、平和堂 アル・プラザ武生。

「このデザインをみると、滋賀・福井に来たなって想うよね! ぷしゅ~」(ドラマ「ワカコ酒」武田梨奈ふうに)

そして鉄道好きはハズせない駅―――北府駅(きたごえき)へ

そして鉄道好きは、武生に来たらハズせない地が、北府駅(きたごえき)。

ここに保存・展示されている福井鉄道 200形 の案内がまた、泣ける。

「県民の夢と希望をのせて50年以上も走り続けてきた 200形 は、生まれ故郷の北府駅を終点として、ここに保存します」

200形 に敬礼し、北府駅に入ると、ここにも貴重すぎるほどの鉄道遺品たちが惜しみなく展示されてるじゃないか!

福井鉄道の歴代車両たちのアップデートも、めちゃめちゃよくわかる。併用軌道がある鉄道としての、おもしろい鉄道遺品もいっぱい展示されてるから、ここもガチで見逃せない。

鉄道好きには極上テレワーク空間、これが ぜ・い・た・く

福井鉄道の本社がある福武線 北府駅 は、鉄道好きには極上のテレワーク空間といっちゃってもいいぐらい、ローカル鉄道の息吹を感じながらゆっくりノートPC仕事ができる。

行き交う電車の姿を観ながら、ベンチでノートPCをカタカタ。

ちょっとひと息……というときは、すぐちかくにある町中華や喫茶店へ行って、再び北府駅に戻って登録有形文化財の北府駅本屋や北府駅構内車両工場をふらふらと……最高だ。

そこで! こうした鉄道好きが唸る物件がいっぱいの福井へ行く関西の人たちに朗報!

(地図出典元:福井県)

そこで! こうした鉄道好きが唸る物件がいっぱいの福井へ行く関西の人たちに朗報!

福井県越前市が11月末更新で公開している情報によれば、「越前たけふ駅⇔関西・中京 主要駅の乗車にかかる料金」は、北陸新幹線 金沢~敦賀 開業の前後で、その差は-180~+260円という。ここから福井県越前市の情報を引用↓↓↓

越前たけふ駅⇔関西・中京 主要駅の乗車にかかる料金

北陸新幹線敦賀駅乗換え+特急「サンダーバード」
越前たけふ・京都間 4,710円 (開業前の特急直通 JR武生駅 4,700円 開業後との差+10円)
越前たけふ・大阪間 6,070円 (開業前の特急直通 JR武生駅 5,810円 開業後との差+260円)
(大人、普通車指定席・通常期、片道)

北陸新幹線敦賀駅乗換え+特急「しらさぎ」
越前たけふ・米原間 3,340円 (開業前の特急直通 3,250円 開業後との差+90円)
越前たけふ・名古屋 5,630円 (開業前の特急直通 5,810円 開業後との差△180円)
(大人、普通車指定席・通常期、片道)

(引用終わり)

―――これなら、在来線の伝統特急と、最新の北陸新幹線の乗り心地を体感しながら、敦賀でゆっくり乗り換え&観光を楽しむ“福井旅時間”が、できるね!

越前がにの旬は始まったばかり。この冬は、北陸新幹線開業前の景色を楽しみながら、特急サンダーバードで、行ってみて!

◆福井県公式観光サイト ふくいドットコム
https://www.fuku-e.com/

◆越前市観光協会公式サイト
https://www.echizen-tourism.jp/

商業と工業の町、武生。表町通り南部のあおば町付近には現在でも刃物問屋が軒を連ね、表町通りから西へ入るタンス町通りは、その名の通りタンス職人が集住した土地で、現役の工房が何軒も……。

幕末に府中の藩校「立教館」があった場所に、1929(昭和4)年に建設された武生町公会堂。それを活用した博物館が越前市武生公会堂記念館(旧武生公会堂)。ここも建築ファンをはじめ、多くの人がその姿をながめに……。

最後にこっそり教えちゃう。国道8号 福井バイパス沿いにひっそり立つ「プリンスホテルタケフ」は、北陸新幹線の高架がみえる、いまひそかに人気のホテルだよ。

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