2016年に留萌~増毛間、2023年に石狩沼田~留萌駅間が廃止となり、今では深川~石狩沼田間(14.4km)を残すのみとなった、北海道の留萌本線。

開業は1910年という歴史ある路線です。かつてはニシンや石炭を運ぶ路線として使用され、平成の世にはNHKの連続テレビ小説『すずらん』の舞台となったことも。

しかしながら、ニシン漁の衰退やマイカーの普及、過疎化などにより徐々にその役目は失われていきました。残る深川~石狩沼田間も2026年には廃止される見込みです。

そんな留萌本線を「運転」できる

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JR東日本・JR北海道・音楽館は2024年3月26日(火)から「JR 北海道 留萌本線」実車運転シミュレータの配信を開始すると発表しました。

具体的には、PCゲーム用プラットフォーム「Steam」で配信されている「JR東日本トレインシミュレータ」に、留萌本線のDLC(ダウンロードコンテンツ)を追加します。運転できる区間は「留萌~深川間」で、配信車両はキハ54形500代。値段は6,960円。

3社の共同発表によりますと、DLC制作の目的は「廃止区間の風景や思い出をシミュレータという形で保存すること」。石狩沼田~留萌駅間の廃止前に撮影専用列車を走らせて映像の収録を行い、実際に車内で使用した自動放送を本シリーズで初めて実装しています。

同シミュレータはJR東日本の運転士が実際に使用する訓練用シミュレータを一部加工し、家庭用にしたもの。これまでは追加DLCも東日本エリアの路線に限られていました。

※「留萌本線」を運転するには、DLCのほか「JR東日本トレインシミュレータ」基本パックの購入が必要です

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