iFデザイン賞を受賞した東武「スペーシア X」

2023年7月にデビューした、東武鉄道の新型特急N100系「スペーシア X」が国際評価を受けた。東武鉄道と、設計や車両製作を担当した日立製作所は、スペーシア Xが世界規模のデザイン賞「iF DESIGN AWARD 2024」に選ばれたことを明らかにした。

通称「iF(アイエフ)デザイン賞」は、ドイツの歴史都市・ハノーファーに本部を置く国際機関のインダストリー・フォーラム・デザイン・ハノーファー(iF)による工業デザインの顕彰制度。1953年創設で、70年を超す歴史を持つ。アメリカのIDEA賞、ドイツのレッドドット・デザイン賞と並ぶ、世界3大デザインアワードの一つだ。

このスペーシア X、従来の100系・スペーシアが築き上げた伝統やブランドイメージを維持・継承しながら、進化させた上質なフラッグシップ特急を目指して設計。車内デザインや照明に沿線観光地の文化的色彩や造形を取り入れ、利用客へのもてなしも一段と洗練させた。

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東武と日立は、iFデザイン賞の製品、公共交通部門賞を受賞。アイディア(独創性)、フォーム(形状)、ファンクション(機能性)、ディファレンシエーション(他製品・サービスとの差別化)、インパクト(影響度)の5項目で高い評価を受けた。

スペーシア Xは本サイトでも紹介の通り、国内では2023年度グッドデザイン賞を受賞。iFデザイン賞は、日本の鉄道車両では西武001系「Laview(ラビュー)」、小田急ロマンスカー50000形「VSE」の受賞例がある。

記事:上里夏生

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