山形新幹線の新型車両「E8系」――

「おしどりパープル」と「蔵王ビアンコ」の2色に「紅花イエロー」の帯を挟み、E3系の地域に根差したイメージを引き継いだ新型車両は、更なるスピードアップと快適性の向上を図り、2024年3月16日のダイヤ改正で登場した。

ただ「乗るだけ」でも楽しいかもしれないが、せっかくなら新型車両で素敵な場所を訪れてみたいもの。鉄道ファンなら福島駅で連結作業を見るのも面白い。同駅では山形新幹線のアプローチ線建設工事も進んでおり、土木系のファンからもアツい視線が集まっている。

ADVERTISEMENT

今回は福島から更に先へ足を延ばし、山形の方へ進んでみたい。

グルメなら米沢牛や冷やしラーメン、温泉なら蔵王温泉やかみのやま温泉など見所も多く、山形新幹線の沿線を歩いて回るだけでも楽しい。秋になれば芋煮シーズンもやって来る。一方で山形には「今、この時期にしか見られない」幻想的な観光スポットもある。

飯豊町(いいでまち)の「白川湖の水没林」だ。

山形県飯豊町 「白川湖の水没林」シンボルツリー「一本柳」

白川湖の水没林とは?

山形県飯豊町の白川湖には、 豪雪地帯である日本百名山の飯豊連峰から大量の雪解け水が流れ込む。そうして湖が満水を迎えると、シロヤナギの木々があたかも水の中から生えているかのような幻想的な光景と出会える。これが「白川湖の水没林」だ。

5月下旬頃になると田植えに向けて白川ダムが雪解け水の放流を開始するため、徐々に「水没林」は元の姿に戻る。春のおよそ2か月間しか見られない期間限定の絶景スポットというわけだ。

4月中旬頃までは「白の水没林」、岸の残雪とともに白に包まれる静寂の世界が広がる。それから5月中旬頃までは「緑の水没林」となり、芽吹いたシロヤナギの緑と川鳥のさえずりが楽しめる。

2024年4月10日時点では、芽吹きはあまり進んでいない状況で、公園内ではほぼ雪がなく、靴は普段の履物でOK、車も普通タイヤで大丈夫そうだ。

「白の水没林」

水没林自体は1981年の白川ダム竣工後、少なくとも30年ほど前から存在していたものと推測されている。しかし話題になったのはここ数年のことだ。InstagramやSNSで幻想的な光景が拡散され、それをマスコミが取り上げ、一気に知名度が上昇した。

今シーズンからは地元の有志がライトアップを本格始動。4月20日から5月18日まで、日の出ている昼間とは違う幻想的な光景が楽しめる。

夜間ライトアップのイメージ

白川湖の水没林に関する詳細は、公式WEBサイトで発信。InstagramやFacebook、SNSのX、Threadsなどでもイベント情報や見所を発信する。湖の最新情報や注意事項なども詳しく記載されているから、必ず事前にチェックを。なお、GW期間は特に混雑する。訪れるなら早めがいいだろう。

新幹線で訪れる場合は、山形新幹線米沢駅・高畠駅・赤湯駅から車で45分ほど。水没林に直接向かうバスはないから、タクシー等の手配が必要だ。飯豊町の商工観光課によると、実際に東京から新幹線でいらっしゃる方も多いそうだ。

※写真:E8系(pk926/PIXTA)、水没林の写真は全て飯豊町から

【関連リンク】