西武鉄道が池袋線の歴史を振り返る!【110周年記念】公募ヘッドマークを纏った特別ラッピング列車が約1カ月だけ特別運行

西武鉄道は、池袋線の前身である”武蔵野鉄道の開業110周年”を記念し、特別ラッピング列車「武蔵野鉄道開業110周年トレイン」の運行を開始しました。2025年10月22日(水)には池袋駅で出発式が開催され、沿線10自治体の代表者らが集結。公募で選ばれた記念ヘッドマークと、沿線10自治体の魅力が詰まった中づり広告が特徴のこの列車は、10月22日の出発式を経て約1カ月間運行されます。
110周年だョ!全員集合!池袋駅でド派手に出発式
西武鉄道は、池袋線のルーツである武蔵野鉄道が開業110周年を迎えたことを記念し、2025年10月22日(水)に池袋駅構内で「武蔵野鉄道開業110周年トレイン」の出発式を開催しました。この特別電車は、地域と共に歩んだ歴史を振り返り、沿線10自治体と西武鉄道の「絆」を象徴するものとして企画されました。
式典には、豊島区長・高際みゆき氏や秩父市長・清野和彦氏をはじめとする池袋線・西武秩父線沿線の10自治体の代表者らが出席。列車がホームに入線すると大きな拍手が送られ、歓迎ムードに包まれたとのことです。

公募で選ばれた「絆」のヘッドマーク、見よ、この輝き!
この武蔵野鉄道開業110周年トレインには、30000系8両編成が使用され、注目の先頭車両には、記念ヘッドマークが掲出されています。このデザインは、今年7月に公募された65作品の中から選ばれたもので、式典にはデザインを手がけた岡橋明氏も迎えられました。

車内は10自治体の魅力ギが!愛マシマシの中づり広告
さらに車内も特別仕様です。全車両の中づり広告が、沿線10自治体(豊島区・練馬区・西東京市・東久留米市・清瀬市・所沢市・入間市・飯能市・横瀬町・秩父市)のポスターで彩られています。各自治体の観光スポット、文化財、特産品、祭りなどがテーマとなっており、車内全体が「沿線の魅力を巡るギャラリー」のように仕上がっています。

いつ乗れる?どこ走る?運行概要を全集中でチェック!
運行期間と区間
「武蔵野鉄道開業110周年トレイン」は、出発式当日の2025年10月22日(水)から約1ヵ月間の運行が予定されています。使用される車両は30000系の8両編成。
運行区間は、池袋線・豊島線・狭山線が予定されています。ただし、車両の運用状況によっては運行しない日もあるため注意が必要です。
10月26日は秩父まで!
通常は運行しない飯能~西武秩父駅間において、1日限定の特別運行が決定しています。これは、2025年10月26日(日)に開催される「よこぜ車両基地フェスタ2025~お酒とグルメとおまつりと~」に合わせての運行となります。
なお、運行中の列車の位置は「西武線アプリ」で確認できるとのことです。
ご先祖様は武蔵野鉄道!西武鉄道の歴史をちょこっとお勉強
現在の西武鉄道の本流とも言える武蔵野鉄道は、1915年4月15日に池袋~飯能駅間で開通しました。それ以前、1895年に開通した川越鉄道(現:本川越駅~国分寺駅間)は国分寺で甲武鉄道に接続していましたが、武蔵野鉄道は池袋へ直行できたため、大きな影響を与えたとされています。
その後、としまえん(2020年閉園)への豊島線(1927年開業)や、多摩湖・狭山湖への狭山線(1929年開業)、石灰石輸送のための飯能~吾野駅間(1929年開業)などを開業しました。1945年に旧西武鉄道と合併して西武農業鉄道となり、翌1946年に現在の西武鉄道へと改称されました。
「武蔵野鉄道開業110周年トレイン」概要
西武鉄道が運行する「武蔵野鉄道開業110周年トレイン」は、2025年10月22日(水)から約1ヵ月間の運行が予定されています。車両は30000系(8両編成)を使用し、池袋線・豊島線・狭山線で運行される予定です。また、10月26日(日)には「よこぜ車両基地フェスタ2025」に合わせ、飯能~西武秩父駅間で1日限定運行が実施されます。
武蔵野鉄道の開業110周年を記念した特別な列車。公募で選ばれたヘッドマークや、沿線10自治体の魅力が詰まった車内広告は必見です。この機会に、西武線アプリで走行位置をチェックして乗車してみてはいかがでしょうか。
(画像:西武鉄道)
鉄道チャンネル編集部
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