都営地下鉄ランキング、続いては都営新宿線と大江戸線のトップ5を紹介

【新宿線】圧倒的な存在感の世界一のターミナル

新宿線では、全線でも1位の新宿駅が圧倒的で、乗り換え路線の多い駅が続きます。
1位:新宿 289,400人
2位:神保町 123,381人
3位:馬喰横山 112,233人
4位:九段下 111,197人
5位:市ヶ谷 90,108人

巨大ターミナル新宿の名が入る「新宿線」(写真:PIXTA)

都営新宿線は、新宿から本八幡までの21駅を結ぶ路線です。
最も利用が多いのは新宿で、都営新宿線だけでも28万人を超え、路線全体を支える中心駅になっています。
都営地下鉄の他にもJR東日本や小田急、京王、東京メトロが乗り入れる新宿ターミナルは、1日の乗降客数は約300万人に達し、世界最多の利用者数を持つ駅として知られています、今後も安全性や利便性の向上に向けた整備が続けられる見通しです。
新宿駅西口では、JR新宿駅西口の広場の再整や、京王や小田急の駅での新たな高層ビルの整備が進んでいます。長年親しまれた建物が建て替えられることで、駅前の景観や動線にも変化が生まれる見通しです。
バス・タクシー乗り場の再配置や、スバルビル跡地への地下駐車場出入口の新設も予定され、車両動線を整理しながら歩行者空間を拡充する計画です。

【大江戸線】環状線部分の駅を多くの人が利用

環状部の主要駅が並びますが、勝どきや門前仲町など湾岸・下町エリアも健闘しています。
1位:新宿 128,940人
2位:大門 116,169人
3位:勝どき 91,189人
4位:六本木 83,043人
5位:門前仲町 81,017人

大江戸線は、都庁前を起点に都心部を大きく回りながら、光が丘や清澄白河方面へ延びる38駅の路線で、4路線の中で最も多い乗降人員を抱えています。環状運転となる区間を中心に、多様な需要を支える路線となっています。利用が特に多い上位5駅は、新宿、大門、勝どき、六本木、門前仲町の順です。

六本木周辺では、六本木ヒルズや東京ミッドタウンが立地し、文化施設や企業オフィスが集まるエリアとして発展してきました。テレビ朝日や映画館、美術館、各国大使館にも近く、昼夜を問わず人の流れがあるのが特徴です。

多くの人が訪れる六本木ヒルズ(写真:PIXTA)

3位の勝どきは、大規模なタワーマンション開発による居住人口の急増と、オフィスエリアとしての通勤需要が重なっていると考えられています。

都営三田線の一部列車は、2023年3月の相鉄新横浜線・東急新横浜線開業により、目黒から東急目黒線・東急新横浜線を経由して新横浜・相鉄線方面へ直通するようになりました。日中時間帯を中心に、三田線内からの直通列車が「新横浜行き」として運転されており、板橋・北区・文京区・千代田区から、東急線経由で新横浜駅へ至り、東海道新幹線に乗り継ぐルートが新たな選択肢になっています。

新横浜駅にも都営地下鉄沿いから直通列車で行くことが出来ます(PIXTA)

この直通ネットワークは、相鉄・東急・東京メトロ・都営地下鉄・東武鉄道・西武鉄道・埼玉高速鉄道の7社局14路線を結ぶ広域ネットワークの一部として位置づけられています。三田線内の神保町・大手町・日比谷といったビジネス街の主要駅から、そのまま新横浜・相鉄方面へ向かう列車が設定されたことで、乗り換え回数の削減や所要時間の短縮につながっています。

浅草線

大江戸線の延伸構想

将来計画では、大江戸線に関する構想がたびたび話題になります。
大江戸線については、現在の終点・光が丘から大泉学園町方面への延伸案が検討されていますが、2025年10月に東京都が採算性検証の結果(開業から40年以内での黒字込み)などを公表し、国土交通省との協議を進める方針です。光が丘駅から、練馬区北西部の住宅地の大泉学園町駅(仮称)とを結ぶルートが想定されており、実現した場合には、沿線の利用者増加に加え、新設駅の周辺開発とともに、大江戸線全体の乗降人員分布にも変化が生じるとみられます。こちらは、2040年頃の開業を目指すとされています。

日々多くの人を運ぶ都営地下鉄。最新の数字からは、各路線の特徴や街の勢いが改めて浮き彫りになりました。延伸構想も含め、東京の足がどう進化していくのか、今後の動向にも注目です。
(データ:東京都交通局、写真:PIXTA)

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