西武鉄道は6月1日、短信にて「安比奈線の鉄道事業の廃止について」を公表。「これまで国交省などと廃止の手続きを続けてきたが、この日をもって正式に廃止となった」と伝えました。以下、発表された本文です。

「安比奈線の鉄道事業の廃止について    西武鉄道株式会社(本社:埼玉県所沢市、社長:若林 久)では、2016年2月10日に安比奈車両基地整備計画の廃止を決定のうえ公表し、その後、鉄道事業法第28条の2第6項及び同法施行規則第42条の規定に基づき、安比奈線(南大塚・安比奈間)の鉄道事業の廃止手続きを進めてまいりましたが、2017年5月31日をもって廃止となりましたので、お知らせいたします。なお、当社が所有する安比奈線用地については、川越市及び関係機関と、今後の活用を協議してまいります」

安比奈線は、入間川で採掘された砂利などを輸送するルートとして1925(大正15)年に開業。多摩川の砂利を運ぶために1919(明治43)年に敷かれた西武多摩川線と同じような目的で列車が行き来した。

東京五輪開催の前年、1963年に休止し、同社は2016年に廃止を決定。同社は「この公表をもって、たとえば、会社概要などの路線図から削除されたりする」とも話していました。