ケロリン ミュージアム
北千住 タカラ湯に行ってきました
“富山 x 銭湯 PROJECT”と銘打たれたエキジビションですが、潔いのは主催の北日本新聞の社名がほとんど見当たらないこと。そりゃ「北陸の新聞社が都内で宣伝してもあまり意味が無い」という冷ややかな見方もありますが、ここまで洒落のめした企画をやるのですから「見上げたモンだぜ!屋根屋の褌」くらいは言いたい!
訪れたのは10月28日(日)午後でしたが、すごい人気。行列は、入場制限して作品を成立させている空間を確保するという主催者の心遣いです。
下駄箱のトコロには、エキジビションの主・架空の芸術家リチャード・ケロリーンの紹介がありました。
脱衣所に入るとまず巨大なケロリン桶のピラミッドが鎮座していました。
浴場にはケロリン桶のタワー。
幻の白いケロリン桶も飾られていました。
シュールケロリズム。これには大笑いました!
タカラ湯の日本庭園にもケロリン桶の長城!
ケロリンのポスター。
ミュージアムショップ!残念ながら売り切れ続出。
同じ日に「芸術を根底から疑い嘲弄したMarcel Duchamp」を国立博物館で観ましたが、1910年代のダダイズムと2018年のシュールケロリズム、どこかしら通底する精神の自由さを感じました。デュシャンが言った様に、神様を含めて全ては人間がアタマで考え出したモノなのです。崇高なものも戯れも人間の脳が作り出した精緻な玩具に過ぎないのだ、と。
(写真・記事/住田至朗)