大都市圏以外でも電車内ビジョンがほしい――。そんなユーザーの声に応えるかたちで、LTE応用低コスト車内ビジョンが誕生します。

その名も「Train Viewer+」。総合車両製作所(J-TREC)、JR東日本新潟支社、ジェイアール東日本企画新潟支店が連携して開発したものです。

Train Viewer+は、運行情報・ニュース・天気予報・広告などのコンテンツを、地上サーバから受信して表示。既存装置では、車両の基幹伝送系によっていた情報通信を、このTrain Viewer+では、LTE回線により無線化を実現。

情報伝送線がいっさい不要となり、車両の電源のみで動作。配信サーバ側の遠隔監視による通信状態の把握が可能で、部品交換も容易な構造に。

同システムは、2016年の量産先行機試験運用で、信頼性・保守性向上の改良を図られ、量産モデル開発への道筋をつけました。

J-TRECは、2017年に、JR東日本として「Train Viewer+N(N:新潟向け)」を150セット(1両3台設置、50両分)受注しました。