凸版印刷は、チャットボット搭載スマートスピーカーと多言語AIサイネージ「BotFriends Vision」を、12月7日から東京駅に設置。

駅や商業施設を案内するコミュニケーションAIを実証実験していく。

同実証実験は、凸版印刷が参画するJR東日本設立「モビリティ変革コンソーシアム」の一環で実施。

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多言語AIサイネージ「BotFriends Vision」

多言語AIサイネージ「BotFriends Vision」は、東京駅のコンコース内に設置。来場者への案内や問い合わせに多言語対応させる。

同実証実験では、騒音環境下でのスピーカー実地検証と、地図や画像を用いた情報提供の精度を向上させるための調査が目的。

また、多言語AIサイネージ「BotFriends Vision」は、凸版印刷のチャットボットプラットフォーム「BotFriends」と多言語音声翻訳サービス「VoiceBiz」、音のバリアフリースピーカー「ミライスピーカー」を組み合わせたもの。「AI コミュニケータ」シリーズの第3弾。

◆円滑なコミュニケーションを実現

同実証実験では、凸版印刷が提供する最新の多言語音声翻訳サービス「VoiceBiz」を活用。

30言語の中から選択した言語に自動で翻訳し、瞬時に音声やテキストで出力。

駅コンコース内における専門用語や固有名詞をサーバに登録することで、翻訳精度を高め、円滑なコミュニケーションの実現をめざす。同実証実験中は日・英のみに対応させる。

◆おもてなし対話を実現

チャットボットプラットフォームは凸版印刷の「BotFriends」を活用。

用意された質疑応答集の通りに回答するのではなく、行動経済学と凸版印刷がコールセンター対応で培ってきた顧客対応ノウハウにもとづき、利用者の気持ちに寄り添った「おもてなし」を対応。

システム・DB・印刷物制作等のさまざまな既存サービスと連動することで、プラスアルファのソリューションを展開させる。

◆外部システムとの連携

同実証実験中は「駅すぱあと」と連携し、乗換案内や時刻表情報を表示。また、QRコードで画面上の情報を取得し、スマートフォンと連携もできる。

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スマートスピーカーおよびチャットボットプラットフォーム「DialogPlay」

TISが提供するチャットボットプラットフォーム「DialogPlay」搭載のスマートスピーカーを東京駅インフォメーション窓口に設置。

駅員の訪日外国人観光客対応を支援。同実証実験は、多言語音声入出力の実地検証とチャットボットによるコミュニケーションの技術的課題の抽出が目的。

◆AIを活用したFAQ対応

あらかじめ想定できる道案内や乗換案内等の問い合わせには、チャットボットが自動で応答。FAQへの対応や状況のヒアリングにより適切な対応を伝えることが可能に。

◆日⇔中・英の翻訳対応

訪日外国人観光客対応のためにリアルタイムで会話を翻訳。駅員の訪日外国人観光客対応を補助していく。

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