日本から持って来た地図を見ながら、お目当ての点心のお店を探してウロウロしています。

この交差点で地図とスマホをくるくる回すものの、店がどこにあるのかわからないのです。

もうここで何か食べちゃおうかなと心が揺さぶられますが、どれがいいのかわからないし、今頭の中はプリプリの海老餃子でいっぱいだし。

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勇気を出して、フィットネスジムのチラシを配るギャル風のお姉さま2人に、磨り減った英語力で声をかけてみます。

「Hello…Where is this…えーっと」

どんな反応がくるかビビっていましたが、実際はとっても優しい人で、英語もペラペラで、一生懸命わざわざスマホで調べてくれました。

2人によりなんとなく方向がわかったので歩きだすことにします。

広東語で「ありがとう」は、「唔該(ンゴイ)」!

ありがとうくらいは現地の言葉で言うと決めているので、ガイドブックを指差しながら言ってみましたが、通じたでしょうか?

そして、2人のお姉さんのおかげで無事に到着しました!

今回訪れたのは「點點心」というカジュアルな点心専門チェーンで、ガイドブックによればリーズナブルな価格帯で若者にも人気とのこと。

入ってみると13時過ぎのお昼時ということでかなり混んでおり、老夫婦と、若いお兄さんとのテーブルに相席を促されました。

歩き疲れてヘトヘトですし、お腹すいてますし、即OKです。

席につきすぐにメニューが運ばれてきましたが、さすがは人気チェーン、日本語が書かれたメニューがありました!

「野菜」「韓国酸っぱい大根」など時折投げやりな訳も見受けられますが、それ以外は概ね、バッチリ内容がわかります。

「海老入り蒸し餃子」は即決。

う~ん、「イミテーションアワビのやきそば」も、「チンピと蜂蜜のポシェ梨」もとっても気になります。

しかし、私筋金入りのピータン大好きっ子なので「チキンとピダンとと塩漬け卵入り粥」にしてみました。

ピダンはおそらくピータンでしょう。

飲み物は、香港出身の友人に「一度飲んだら日本のミルクティーは飲めない」とまで言わせた濃厚と噂の香港ミルクティーを頼んでみます。

(※先に言っておきますが私は日本のミルクティーも大好きです)

そしてついに注文の品が運ばれてきました!

この海老餃子見てください!

この見た目は絶対裏切らないでしょ。

もう海老が大きくて、味付けも最高で、この餃子だけをお腹いっぱいになるまで食べたいと思ったくらい最高でした。

お粥もミルクティーもとっても美味しくて満足。

でもひとつだけ想像と違って残念だったのが…

ピータンがめちゃくちゃ小さく切り刻まれていて、もはやピータンを食べてる気がしなかったことです。

ちなみにこの「點點心」の前には、トラムの線路が敷かれているのです。

こんな感じでお店の前を走っている光景も見られますよ。
 
 (Google Maps)
 
 
――――それではいつもの「旅にこの1曲」のコーナー!
Arlindo Cruz/ Zeca Pagodinho『Camarão Que Dorme A Onda Leva』
海老を食べたので海老というワードが出てくるブラジル音楽を一曲。
”Camarão(カマラォン)”がポルトガル語で海老という意味で、このタイトルを直訳すると「寝てる海老は波に運ばれる」ということなんですけど、
これは「もらったプレゼントをしまっておかないと泥棒に盗まれちゃうよ」といったようなことわざみたいなフレーズらしいです。
それを男女の恋愛と絡めて歌っている曲です。

noriji