自分のベストタイムを塗り替える。

得意先の要望を超える結果を出す。

ライバルを圧倒するスキルを持つ。

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誰かを守るファイアウォールになる。

そんな高いハードル、そうかんたんに乗り越えられるわけない。

世の中、ドーピングもダメ。酒で勢いつけても結果は知れている。

チカラがほしい4月、じゃあ、どこでパワーチャージすればいいんだ―――。

ひとつのこたえは、駅前にある

この画像を見て、闘争心にボワッと火がつかないか。

商品名「てりたま鬼盛りすたみな唐揚げ丼」。

駅前やロードサイドに展開する、「伝説のすた丼屋」「名物すた丼の店」に登場した、ドーピング違反レベルな春限定メニュー。

このエベレストな唐揚げ丼、ご飯はなんと茶碗約3杯分。壁のようにそびえるゴツゴツ唐揚げの山は、唐揚げ岩が8~9個。280g。

巨大な唐揚げ岩が崩落しないように、口へ運ぶ……と!

ジューシーで、サクサク。軽快に揚がっている唐揚げにまず驚く。その秘密は、衣にあった。

アルピニストがめざす最高峰の唐揚げ丼

「他店の唐揚げの多くは、あらかじめバッター液という衣に鶏肉をつけてから揚げるのに対し、このすた丼のすたみな唐揚げは、下味をつけておいた鶏肉を、オーダーが入ってから、ひとつずつていねいに片栗粉をまぶして揚げる。だから、サックサクで油切れがよく、竜田揚げに近い軽さのある唐揚げに仕上がる」と話すのは、アントワークス商品部開発担当の小津アルピニスト。

「そこに絡まるのは、秘伝のニンニク醤油ダレをブレンドした特製すたみなてりやきダレ。さらにマヨネーズと温泉玉子で濃厚さをプラス。これぞジャンク、いやアルピニストがめざす味わいに」(小津アルピニスト)

圧倒的なのは、その山容だけじゃない。価格も圧巻。このボリュームで830円。

どんぶり界のエベレストが伝えたいこと

登頂を試みた女性記者は「サクサク衣の唐揚げがゴロゴロと岩山のごとく積み上がり、そこにかかる甘さを抑えたキレのある醤油ベースの濃厚てりやきダレの量が絶妙であきがこない」と、さながらアスリートなコメント。彼女はこう続けた。

「そのままさくっと食べるもよし、温泉玉子にからめるもよし。下にしいてあるキャベツの千切りで口をさっぱりさせながら、岩くずれをおこさないように慎重に食べ進むとその先には…ごはん?」

―――どんぶり業界のエベレスト、アントワークスは、この春限定唐揚げ丼の頭頂をめざすアルピニストたちに、こうメッセージを送っている。

「新生活シーズンをロケットスタートするパワーと元気を届けるべく、春の定番味「てりたま」を、すた丼屋流にガッツリ&こってり味の丼に仕上げた。これで、他を圧倒するほどの、ドッカンスタートで駆け上がって」

イギリスの登山家、ジョージ・マロリーは「なぜあなたはエベレストに登りたいんだ」と聞かれ、彼はこうこたえた。

「そこにエベレストがあるから」

ドーピング違反レベルなエベレスト級唐揚げ丼に挑戦できる期間は、わずか2か月。5月31日まで。