英米のバスが電動化、ZFの技術採用
アメリカとイギリス、両国の街を走る路線バスに、電動化の波―――。
そのトレンドの源に、ドイツ フリードリヒスハーフェンに本社をおくZFが開発する電動ポータルアクスル「AxTrax AVE」があるという。
イギリス・ロンドン……街を走る赤いダブルデッカーバスに同技術が搭載され、電気のみを動力として市内を走行。
英国のオプテア(Optare)社製のこの電動バスは、世界で最も厳しい排ガス規制に対応した。
アメリカ……都市バスメーカーのニュー・フライヤー・オブ・アメリカ社(New Flyer of America, Inc.)とZFがパートナーシップを締結。
ZF AxTrax AVE 電動ポータルアクスルを装備した「Xcelsior CHARGE」シリーズのバス100台を、アメリカ複数都市の輸送機関から受注した。
2012年に発売されて以来、世界中で採用されているシステムこの AxTrax AVE は、燃料電池やバッテリーからの電力で駆動するほか、両者を組み合わせたハイブリッド構成も可能。
最大13トンの軸荷重までの低床バスを駆動。ホイールヘッドに統合された電動モーターの出力は合計250キロワット。
「ZFは、大都市の最も厳しい排ガス規制をクリアする純電気駆動システムを提供している」と話すのは、ZFの商用車事業部 責任者、フレドリック・シュテッドラー(Fredrik Staedtler)。
「AxTrax AVE ドライブアクスルは、完成車メーカーや市当局にとって、都市交通のゼロエミッション化を推進し、魅力的なモビリティを提供する理想的なソリューション。わたしはロンドンと米国の大都市圏がZFをパートナーとして選択していただいたことをうれしく思う」