総合旅行プラットフォーム「エアトリ」は、2019年7月4日~7月7日に行われた「観光列車旅」のアンケート調査結果を発表しました。

回答者は20代~70代の男女1,028名。今まで観光列車に乗ったことがあるかどうか、観光列車の良さや、実際に乗車して良かった観光列車のランキングなどが公表されています。

【Point】
・観光列車に乗ったことがあるのは27.8%、乗ったことはないが興味があると答えた人は50%以上。
・景色を楽しめる、楽しみながら移動出来るのが観光列車の良さ
・満足度の高い観光列車は「フルーティアふくしま」「四国まんなか千年ものがたり」「伊予灘ものがたり」「D&S列車 海幸山幸」など

回答結果


※旅行サイト「エアトリ」調べ

列車に乗ることが目的の旅に行ったことがある、と答えたのは全体の27.8%でしたが、「乗ったことはないけど興味がある」は52.7%。また、「乗ったことがある」と回答した人のうち、今年も「観光列車旅」に行く予定があると答えたのは22.4%でした。

回答者1,028名の内実際に乗車経験があるのが286人。今年も乗る人が22.4%なので、およそ64人。もちろん観光列車といっても「ななつ星」や「瑞風」のような「一生に一度乗れるかどうか」レベルのものから比較的安価な値段で乗れるスイーツ列車まで様々ですし、「5人に1人はリピートする」といった括り方は出来ませんが、観光列車のリピート率を考える上で参考になる指標の一つとなりそうです。


※旅行サイト「エアトリ」調べ

観光列車の良さとしては「景色を楽しめる(77.8%)」と「楽しみながら移動ができる(72.1%)」がともに70%を越えています。他にも「優雅な気持ちになれる(41.2%)」「オリジナルのグルメを楽しめる(31.4%)」「オリジナルグッズが買える(8.3%)」などが良さとして挙がっていますが、やはり「景色」「移動」という観光列車ならではの魅力に期待する人が多いようです。

「乗って良かった!観光列車TOP5」では、実際に乗車したことのある286名の回答をもとにランキングが作られています。評価が高いのは以下の観光列車。


※旅行サイト「エアトリ」調べ

■フルーティアふくしま

“走るカフェ”をコンセプトに福島県産のフルーツを使用したオリジナルスイーツやドリンクを楽しめるのが「フルーティアふくしま」。2019年7月分からはびゅうオンラインでも予約可能になり、さらにドリンクセットが追加され、気軽に乗車出来るようになりました。

「フルーティアふくしま」 びゅうオンライン予約可能に 7月以降のご利用分から

■四国まんなか千年ものがたり

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2017年4月1日にデビューしたJR四国の観光列車です。“おとなの遊山”をコンセプトに吉野川や大歩危・小歩危の絶景を眺めながら、地元食材にこだわった色鮮やかな料理や地酒を楽しめます。「鉄道チャンネル」の取材記事はこちら。

癒しの鉄道旅を、4月1日デビュー『四国まんなか千年ものがたり』

■伊予灘ものがたり

こちらは「四国まんなか千年ものがたり」よりさらに古い、2014年にデビューしたJR四国の観光列車です。愛媛の美しい海沿いを走るレトロモダンな車両が美しく、上り・下り、時間帯によって4種類の食事を楽しむことができます。

JR四国観光列車「伊予灘ものがたり」祝3周年!!
【予告】スイーツ娘「柏原美紀」のゆるっとふわ鉄旅 #5 ~JR四国 伊予灘ものがたり号みかんの里の旅

またJR四国は2020年に新たな「ものがたり」列車「志国土佐 時代の夜明けのものがたり」を運行する予定で、2019年5月には内装が公開されました。実際に走る姿が楽しみですね。

高知~窪川の新型観光列車「志国土佐 時代の夜明けのものがたり」列車名や客室内が明らかに【動画あり】
JR四国に新「ものがたり列車」2020年春にデビュー!

■D&S列車 海幸山幸

D&Sは「デザイン&ストーリー」のこと。JR九州はデザインと物語のある列車で九州を楽しめるよう、数多の観光列車を運行しています。しかもそのほとんどは水戸岡鋭治氏がデザインしたもの。「海幸山幸」はそんな美しい車両に揺られながら宮崎の変化に富んだ自然を楽しめる列車です。

「良かった」ランキングTOP5を見る限りにおいては、比較的手ごろな値段で乗れる観光列車が上位に来ているようです。ディープな観光列車マニアではなく、まずはお試しで乗ってみて良いサービスに満足したというライトな利用者層が多いようで、回答者数が増えれば上位層もガラッと入れ替わるかも……?

意外な活用法も

実際に乗車された方の意見は、お手頃な価格や風景、食事を褒めるものが多いのですが、中には「本数が少ない路線なので高額な追加料金を支払わずに済むこの列車は移動手段としても有用」(奥出雲おろち号)といった意見もあり、観光列車の意外な活用法に目から鱗が。片道だけ観光列車に乗って、普段の移動を少し豪華なものにするというのも面白いかもしれませんね。