食べる幸せを届ける管理栄養士へ、金城学院大学 学生が糖尿病患者むけメニューに込めた想い 「五感で味わう朝食」が最優秀賞!

2020.02.24

管理栄養士は、人々の栄養を管理するだけではなく、食べる幸せを届ける仕事だと思う―――。

そう語るのは、金城学院大学 生活環境学部 食環境栄養学科2年の清水咲月さんと杉本真菜さん。

ふたりは2019年10月、とあるコンテストで最高賞にあたる最優秀賞を受賞し、脚光を浴びた。

彼女たちが挑んだコンテストは、日本糖尿病協会 主催「第6回 チャレンジ! 糖尿病いきいきレシピコンテスト」。

160を超えるメニュー応募から、選ばれたメニューがこれ↓↓↓

「朝、食欲のないあなたへ贈る、さっぱり朝ごはん!」

まず、同コンテストへのメニューエントリー条件が厳しい。カロリーは500~600kcal、塩分量は2.5~3g、材料費は500円以内。

こんな限られた枠で、たんぱく質・脂質・炭水化物・ビタミン・ミネラル・食物繊維をバランスよく摂取でき、塩分量をおさえておいしく味わえるメニューを、考えなければならない。しかも、短時間でかんたんにつくれる、も大事。

ここまでくると、管理栄養士としての知見や経験、技術が要る。

金城学院大学 清水さんと杉本さんは、このメニューで最優秀賞を獲得するまで、どんな想いを込めて開発に挑んだか―――。

「五感で味わう朝食」をめざして

清水さんと杉本さんは、10月のコンテストにむけて5か月前の6月から開発に着手。

糖尿病の特性、食事療法の仕組みを調査し、レシピ考案、栄養価の計測、そして試作を繰り返し、9月には調理の効率化や作業工程の見直しを重ね、「無駄のない動きと速く的確な作業をめざし、さらに調理以外の動きもスマート化をめざした」という。

出来上がったメニューは、規定ルール内ギリギリの569kcal・食塩2.6g。忙しい朝も30分でつくれる「香リゾット」「鶏肉のバルサミコ風炒め」「パンナコッタいちじくをのせて」の3品をそろえた。

ポイントは、「五感で味わう朝食」。糖尿病患者でも「しっかりおいしく食事が楽しめること」をめざしたふたりのメニューには、12種類の食材で彩り・香り・おいしさを表現。いちじくの鮮やかさやヨーグルトの酸味、バルサミコ酢の酸っぱさ、バジルやレモンの香りで、「低塩でもおいしい」を具現化した。

食べることによる幸せを追求したい

管理栄養士をめざす、金城学院大学の杉本さんと清水さん。

今回のコンテスト最優秀賞受賞を振り返り、「味や食感、温度など、人の五感に訴えかけるメニューを考案してきた。作業工程表も細かく更新しながら、短時間で低コストな食事になるようにも心がけた。だから、糖尿病患者だけでなく、健康志向の人たちにもすすめられる」と語る。

次回コンテストも、さらにブラッシュアップさせたメニューで挑みたいと意気込むふたり。全国でもめずらしい調理学実習室の前で、今後についてこう語っていた。

「栄養指導や献立だけじゃなく、見た目や彩り、食べることによる幸せを追求する、そんな管理栄養士をめざしたい」

<金城学院大学>
http://www.kinjo-u.ac.jp/pc/index.html

白衣の女性が金城学院大学 清水咲月さん(左)、杉本真菜さん、右が金城学院大学 奥村隆平 学長

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