東武東上線にあす18年ぶりの新駅が誕生 「みなみ寄居駅」開業式典の様子をお届け!
2020年10月31日(土)、東武東上線に新しい駅が誕生します。
駅名は「みなみ寄居(副駅名称:<ホンダ寄居前>)」で、東武鉄道としては2017年の東武ワールドスクウェア駅以来3年ぶり、東武東上線としては2002年に開業した「つきのわ」駅以来18年ぶりの新駅となります。場所は東武東上線の男衾~東武竹沢間。
副駅名が示す通り、みなみ寄居駅は本田技研工業株式会社(ホンダ)が100%出資して設置される「請願駅」です。工場の最寄り駅であるだけでなく、駅から直接工場の敷地内へ移動できるようになっており、外観もホンダの意向を取り入れて周囲の自然に溶け込むような色合いになりました。
開業記念式典では東武、ホンダ、寄居町、小川町、埼玉県の関係者が新駅の開業を祝しました。本田技研工業株式会社 四輪事業本部 生産統括部 埼玉製作所 大江健介所長は「狭山工場から寄居・小川へ生産を集約していくなかで、従業員の通勤はもとより、部品や完成車の輸送で国道254号線の更なる混雑が予想される」と新駅設置の理由を説明し、「地域周辺道路の混雑緩和に少しでも寄与できれば」とコメントしました。
ヘッドマーク列車の運行や記念乗車券の発売も、ダイヤは変わる?
東武鉄道は新駅設置を祝し、本日30日(金)からヘッドマーク列車の運行を開始します。運転期間は11月30日(月)まで、運行区間は東武東上線 小川町駅~寄居駅間および越生線 坂戸駅~越生駅間。8000型車両1編成にヘッドマークを掲出して運行します。
また、10月31日(土)~11月30日(月)まで、2,000部限定で男衾駅~寄居駅間(170円区間)の記念乗車券(往復)も発売します。発売箇所は池袋駅、川越駅、坂戸駅、小川町駅、男衾駅。みなみ寄居駅には記念スタンプを設置し、乗車券の裏面に押せるようにするとのこと。みなみ寄居駅では明日31日 10:30~15:30 東武商事による記念グッズなどの販売も行われます。
なお、新駅設置により軽微なダイヤ修正も行われますが、小川町~寄居間はピストン輸送を行っているエリアであり、数分程度の差は同区間内で吸収できてしまうことから、東武東上線全体の運行ダイヤにはほとんど影響はないようです。
文/写真:一橋正浩