画像:国土交通省

国土交通大臣はひたちなか海浜鉄道(株)から申請がなされていた、鉄道事業法第3条に基づく第一種鉄道事業許可申請について、令和3年1月15日付で許可した。

現在の終点である阿字ヶ浦駅から、国営ひたち海浜公園西口付近までの3.1kmを延伸。阿字ヶ浦駅から600mほどの地点に中間駅を設ける。延伸区間は大部分が高架となるが、中間駅は地平上に設けられる。

延伸により年間200万人以上が訪れる「国営ひたち海浜公園」へのアクセス多様化が図られ、鉄道を利用して公園を訪れる利用者の増加が見込まれるのみならず、終端駅に交通ターミナル機能を整備することで交流人口の拡大・地域活性化が期待される。

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事業費は約78億円で、事業者が1/3、自治体が2/3を負担。整備効果(B/C)は30年で1.05、50年で1.18と見込まれる。2022(令和4)年度に本格工事を開始し、2024(令和6)年春開業を目指す。

湊線は勝田~阿字ヶ浦(14.3km)区間を運行する鉄道路線で、駅数は10駅。輸送人員は平成27年度から令和元年度まで、通勤・通学定期、定期外いずれもおおむね増加傾向にある。

鉄道チャンネル編集部