もう一度、JR東日本が1月20日に公表した内容をそのまま読み直してみる。

===ここから、JR東日本公表引用

JR東日本は、既存の鉄道ネットワークを活用し、羽田空港へのダイレクトアクセスを実現する「羽田空港アクセス線(仮称)」の計画を推進しています。

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このたび、本計画ルートのうち「アクセス新線」について、2021年1月20日付で国土交通大臣より鉄道事業法第3条に基づく鉄道事業許可を受けましたのでお知らせいたします

鉄道事業許可の概要

予定する路線:東京貨物ターミナル~羽田空港新駅(仮称)間約5.0km

鉄道事業の種別:第1種鉄道事業

建設費:約3,000億円(改良区間含む)

運行開始予定時期:2029年度予定

※ 記載した計画概要等については、鉄道事業許可にあたり取りまとめた現時点における内容であり、今後の検討や関係機関との協議等により変更となる可能性があります。

===ここまで、JR東日本公表引用

これ、「これまでJR東日本が国に伝えていた内容が、国から許可を受けました」という知らせ。

たまたまコロナ第3波の荒波のなかで、緊急事態宣言下の東京都内の計画で、「国が許可した」という公表。

ここからはモヤモヤ考

コロナショックを克服し、これまでどおりの世界が再びやってくるとして、需要回復を見込んで、コロナ前の計画を、そのまま着手するだろか。

京急電車、モノレール、バス、シェアカー、タクシーと既存のアクセス手段があるなかで、新たにシールドトンネルを通して、田町でJR東海道新幹線を越える線路をつけて、羽田空港ダイレクトアクセスなる列車を走らせるだろか。

新幹線や在来線の列車に荷物を載せて運び、「新しい価値創造」などを探るいま、旅客を対象とした羽田空港アクセスも、大量輸送と利便性向上をうたいながら、計画どおりに線路を敷くんだろか。

新幹線定期列車のみダイヤや、空港連絡バス4割運休ダイヤに、身体が慣れてきたいま、「コロナ前に戻るだけでもめっちゃ便利」「ってかもうそれ以上増えなくてもいい」と、スカスカの車内で思ってしまう。

のに、湾岸に新たなシールドトンネル掘って新線つくるとか、ほんとにやるのか―――と。

ここからは勝手に計画変更案

もし、既存の東京貨物ターミナルエリアの本線などを活用した羽田空港アクセスを、いまもう一度、計画線を敷き直せるなら、◆天空橋乗り換え◆でいいとも思う。

既存の東海道線支線(東京貨物ターミナル~横浜)は、東京モノレール・京急空港線が接する天空橋のちかくの地下を走ってる。ここに駅を新設して、天空橋乗り換えで空港に行く。

その先も、川崎貨物駅、浜川崎、鶴見、横浜と既存の線路を伝って、東海道線に合流できる。

↑↑↑画像の事業区間位置図(JR東日本)でいう、赤い実線のアクセス新線(許可区間・建設区間・鉄道事業許可区間)は、やめる(勝手な案)。

上野東京ラインの電車が、東京貨物ターミナル、天空橋(架空新駅)、川崎貨物駅、浜川崎、鶴見と経由する海側ルートに変わるだけ、というイメージ。

―――それでも、田町付近の東海道線支線(大汐線)と東海道線の線路を接続する、新幹線を越えるアクロバットな工事がいるけど……。