線路群が消えた青森駅のいまと46年前を比較、2024年度には鉄骨造地上10階建てビルが出現
本州北の玄関口、青森駅。青森と函館を洋上航路でつないだ青函連絡船が消えて33年―――。
貨物列車を船に載せて青森~函館を結んでいた時代から、青森駅は大きく変わり、駅には鉄骨造地上10階建てビルが出現する。
下の国土地理院 航空写真は、1975年当時の画像。3面のホームの右側(東側)に、本州側から第1岸・第2岸・第3岸が斜めに並び、そのすべてに船が停泊している。
その船尾へむけて延びていた線路群は、いまGoogleマップで同じ位置をみると、ほとんどない。ホームと第2岸・第3岸などを結ぶ跨線橋(ブリッジ)も消えている。
ホームの東西に広がる貨物線の線路も消え、その跡地に公園やマンション、観光交流施設などが出現した。
青森駅ホーム上空を横切る青森ベイブリッジ(青森港臨港道路2号線)はまだない1975年と比べ、青森駅は大きく変わった。
そんな青森駅はこれからも進化する。既存の青森駅東口駅舎スペース(JR用地)には、鉄骨造地上10階建ての駅ビルが建つ。
1~3FはJR東日本青森商業開発が運営する商業施設、4Fは青森市・青森県の行政施設、4~10Fは城ヶ倉観光・慈恵会によるホテルが入る。
JR東日本は駅ビル開発全体計画の推進、青森市は文化芸術拠点(市民美術展示館)移設、青森県は縄文遺跡群に関する情報発信拠点の整備、青森商工会議所は青森駅前エリアを中心とした市街地活性化・産業振興に資する事業推進をすすめていく。
着工は2021年度末、完成は2024年度の見込み。4者が公表したイメージパース画像には、ホームの西側に車両検修庫のような構造物も描かれている。