JR東日本 新型車両 検査駆動車が登場、最高速度30km/hで材料運搬車+移動作業車をけん引_まずは常磐線 富岡―原ノ町で運用
JR東日本は、保線・メンテナンス用 新型車両「検査駆動車」を新たに導入。2020年に製造した材料運搬車+移動作業車(MMU:Mobile Maintenance Unit)と連結し、メンテナンス業務の効率化を図る。
新たに導入した検査駆動車(軌道モータカー)は、鉄道設備の状態や周辺環境などのデータを収集する測定機器を搭載。
自走速度5km/hの MMU と連結し、最高速度30km/hでけん引できる。また、シングルアームパンタグラフを搭載し、出力は454kw(617PS)。検査駆動車単体での最高速度は45km/h。
けん引機としての役割のほか、電力設備確認用画像システムによる設備点検・確認、モバイルマッピングシステムによる点群データ収集、線路設備の撮影なども実行する。
JR東日本は、この検査駆動車(軌道モータカー)と材料運搬車+移動作業車(MMU:Mobile Maintenance Unit)を組み合わせた3両編成を、インテグレート保守用車群「GMAC」(Next Generation Maintenance machine)と呼び、まず水戸支社管内で運用を始める。
今回の検査駆動車の導入で、この GMAC の移動速度がアップし、より広範囲での試験・試行ができる。
同社は2021年度下期以降、常磐線 富岡~原ノ町の本線上での試験・試行を開始。試験・試行の実施状況を踏まえつつ、他エリアでの実施を検討していく。
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