全国各地の蒸気機関車が消えていった50年ほど前、1962年から1978年にかけて649両がつくられたディーゼル機関車―――DD51。

600両以上もの凸型ディーゼル機関車が各地で旅客・貨物輸送の先頭に立って走っていた時代は過ぎ去り、いまは数えるほどしか残っていない。

現在、DD51形ディーゼル機関車で動いてる(動ける)のは、JR東日本に2両、JR西日本に8両、JR貨物に6両しかいない。生存率3%以下ともいえる数までに減ってしまった。

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この16両は、すべて1970年代につくられたくるま。1960年代製のDD51はすでに廃車されたか、運用を離脱し留置されている。

JR貨物の6両、825・857・1028・1801・1802・1804は、愛知機関区に所属し、これまで四日市エリアを中心に定期の貨物列車運用についていた。画像は7年前、2014年に四日市駅前でみえた光景。

これも2021年3月のダイヤ改正で、その運用をDF200形ディーゼル機関車などにゆずり、定期運用から離脱してしまった。

かつてカシオペアや北斗星、はまなすといった寝台列車をけん引したJR北海道の青いDD51も、姿を消した。さらにJR東海は、このDD51どころか、機関車といわれるものを保有していない。

◆JR四国にあってJR東海にないもの? その逆は新幹線がすぐに浮かぶけど
https://tetsudo-ch.com/10566160.html