空の仕事を学び、迫力ある飛行機の機体を間近で見ることができる「JAL SKY MUSEUM」。2013年7月のオープン以来、年間10万人以上の人が訪れる大人気のツアーです。2021年7月のリニューアル時には主にデジタル化が進められましたが、2025年11月1日、約4年ぶりにリニューアル! これまで以上に充実した内容を楽しめるようになります。
「リニューアル前と何が変わったの?」「予約方法は?」「どこで見学できるの?」など、行ったことがある人もない人も、気になるところが多いのではないでしょうか。
この記事では、リニューアルで変わったポイントやツアーのアクセスや内容といった基本情報、予約方法まで解説します。

「JAL SKY MUSEUM」リニューアルのポイント

見学枠を拡大(水金定休→水のみ定休へ・1日3回→5回へ)


2025年10月31日までは水・金曜日を定休日としていますが、2025年11月以降は水曜日のみを定休日とし、金曜日も定期開催。
さらに見学時間枠を1日3回から5回に増やし、13:30開始と16:30開始の2枠を追加します。16:30開始のトワイライト枠は、過去にも人気のあった時間枠とのこと。夏季にはちょうど夕日が見えるタイミングで格納庫を見学できることが多く、航空機越しの夕日を望むことができそうです。

入場料を導入(無料 → 1,000円に)

これまで、見学料は無料でしたが、リニューアルのタイミングで入場料を導入。13歳以上の大人を対象として、1人1,000円が必要です(事前予約時にクレジット決済)。12歳以下の子どもはこれまでどおり無料で見学が可能。小学生未満は入場することができません。なお、工場見学コース以外は、コース料金に入場料が含まれています。

工場見学コースは20分延長に

リニューアル後に公開予定の展示品(5代目CAハンドバック・帽子・靴、giveaway)

工場見学コースは110分のツアーでしたが、ミュージアムスペースを見学し、ショップで買い物をしているとあっという間に時間が経ってしまいます。「もっとミュージアムスペースを長く楽しみたい」という声が多かったことから、ミュージアムスペースの見学時間を20分拡大。見学やショッピングをゆっくりと楽しめます。

エントランス設備をリニューアル


JAL SKY MUSEUMのエントランス設備をリニューアル。混雑時でもスムーズに入場できる、よりゆったりとした空間に生まれ変わりました。また、無料で利用できる荷物ロッカーを約100個新設。荷物やお土産を預けて、身軽な状態で見学できます。

「JAL SKY MUSEUM」の見どころ

ミュージアム体験

1950年代以降のJALの航空文化史を紹介する「デジタル年表」

ミュージアムスペースでは、JALの創成期から現在までの史料展示を見たり、JALのスタッフがどんな仕事をしているか、安心・安全な空の旅をどのように実現しているのか体験しながら学んだりすることができます。航空機の仕組みを学び、運航乗務員・客室乗務員・グランドハンドリング・グランドスタッフ・整備士と、さまざまな職種の仕事内容を知り、理解を深めてから格納庫へ向かいましょう。

「FutureZone」で新たに動画公開される空飛ぶクルマ

未来に向けたJALのプロジェクトを紹介する「FutureZone」では、JALの将来に向けた取り組みを動画で紹介。2024年6月、JALと住友商事が共同で設立した、eVTOLによる運航会社「Soracle」による「空飛ぶクルマ」 社会実装にむけた取り組みなどを紹介しています。

ミュージアムショップもチェック


ミュージアムショップでは、ここでしか買えないオリジナルグッズを販売しています。今回のリニューアルにともない、限定商品のラインナップがさらに充実。人気商品のひとつ、JALグループ運航便の機内で回収した紙コップを原料とした紙糸で作られた「タオルハンカチ」から、新色の赤色が発売となります。
また、2024年11月の発売開始から1周年を迎える「JAL SKY MUSEUM限定の御翔印」は、金箔をあしらった特別版を数量限定で販売。今後も新商品が次々に登場するということですから、何度もリピート訪問したくなりそうです。

格納庫を見学

リニューアル前からJALの格納庫に展示されているジェット旅客機DC-8-32

ヘルメットを着用して、いよいよ格納庫へ。ここでは整備中の航空機を間近に見学することができます。運が良ければ、整備の様子を実際に見ることができるチャンスも! そして、格納庫の扉の先には滑走路が広がっており、躍動感溢れる飛行機の離発着を間近で眺めることができます。

また、格納庫には1960年に就航した日本の航空会社で初めて導入されたジェット旅客機DC-8-32、通称「富士号」の機首も保存されています。「空の貴婦人」と謳われた優雅なフォルムや豪華なラウンジ、コックピットについてなど、案内スタッフから解説してもらうことができます。

「JAL SKY MUSEUM」の予約・申込方法


「JAL SKY MUSEUM」は見学日1ヶ月前の同日9:30から予約が可能。公式サイトから申し込むことができます。見学を希望する年と月、見学人数、車いす介助の要不要を選択すると、空き状況が確認でき、今回紹介した「工場見学コース」のほかに、体験型プログラムとともに工場見学ができる「JAL STEAM SCHOOL」、前述した「富士号」の機内まで見学でき、国際線ビジネスクラスで提供されている機内食と同じメニューを味わえる「機内食体験・FUJI号プレミアムコース 」、ライフジャケットの着用方法を学び、実践できる「ライフベスト着用体験コース」もチェックが可能。空きがあれば必要情報を入力し、予約手続きを完了させましょう。

「JAL SKY MUSEUM」アクセス

JALメインテナンスセンター1(JAL M1ビル)

「JAL SKY MUSEUM」に行く際は、東京モノレールの利用が便利です。最寄り駅の「新整備場駅」で降りて、徒歩約2分の立地です。なお、新整備場駅は各駅停車駅のため、空港快速に乗車してしまうと停まりません。また、東京モノレールには「整備場駅」もあります。似た駅名のため間違いやすいですが、「新整備場駅」で降りましょう。
駐車場や駐輪場がないため、公共交通機関の利用が基本です。どうしても難しい場合は、タクシーで向かいましょう。

リニューアルにより入場料が設定された「JAL SKY MUSEUM」。「行ってみたいのに予約が取れない」という声が非常に多かったことを考えれば、有料になって予約枠も増えたことで「本当に行きたい人が予約を取りやすくなった」と言えるでしょう。
これを機に、ますます魅力ある施設となった「JAL SKY MUSEUM」へ出かけてみてはいかがでしょうか。

本記事の掲載内容は執筆時点の情報に基づき作成しています。最新情報は公式サイトなどでご確認ください。
(注釈のない画像:JAL公式サイト・リリースより)

鉄道チャンネル編集部
(旅と週末おでかけ!鉄道チャンネル)

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