2路線で茨城県民の生活を支える 地方鉄道から都市鉄道に躍進する関東鉄道 ファン向けイベントも多彩【コラム】

2021.06.26

キハ2400形をリバイバル塗装に

新塗装にお色直しされたキハ2400形。2004年に登場し、現在は6両が運用されています。(写真:関東鉄道)

地域密着の竜ヶ崎線に対し、ファン向けイベントを連発するのが常総線です。今春話題を呼んだのが、キハ2400形気動車のリバイバル塗装への変更。本稿前半で紹介したように関鉄は2022年が鹿島参宮鉄道設立から100周年、リバイバル塗装は節目の年をアピールする取り組みの第一弾です。

従来のキハ2400形は白をベースに、青と赤の帯を配していましたが、イメージチェンジで登場したのは1960~1980年代に関鉄の標準色だった車体の下半分が赤、上半分がクリーム色のツートンカラー。個人的な感想ですが、かつての国鉄気動車や阪神電車に似た印象を受けます。

関鉄は現場のアイディアも生かしながら、新塗装車を間近に見る撮影会を開催。「キハ2400形復刻塗装デビュー記念乗車券」も発売しました。

ホキ800形さよなら撮影会

さよなら撮影会では、DD502が2両のホキ800を従え、参加者にシャッターチャンスを提供しました。(筆者撮影)

常総線のイベントが続きます。2021年5月16日と6月5日の2回にわたり、水海道車両基地で開かれたのが「国鉄ホキ800形ホッパ車さよなら撮影会」。本サイトでは既に譲渡先の小湊鐡道に到着したニュースが掲載済みですが、関鉄では移籍に華を添えるというか、最後のひと稼ぎというかで、撮影会を企画しました。

水海道駅から水海道車両基地への移動には、関鉄では旧形のキハ310形を使用。特製ヘッドマークが取り付けられました。(筆者撮影)

貨車に詳しい方に説明不要でしょうが、貨車記号「ホ」で表されるホッパ車は、粉状や粒状の貨物をバラ積みで運ぶ貨車。ホキ800形が扱うのはバラスト、つまり線路の砕石で、国鉄時代に1000両以上製造されました。関鉄のホキは1959年製と1961年製で、1990年に国鉄清算事業団から譲受されました。

ホキ800には「日本国有鉄道」の刻印が。(筆者撮影)

国鉄からの譲渡車は関鉄のほか、上信電鉄や大井川鐡道、名古屋鉄道などに広く在籍します。というのも鉄道のメンテナンスには、バラストの充てんや交換が欠かせないから。関鉄でホキが最も活躍したのは1992年開設された水海道車両基地の建設時で、大量のバラストを運びました。

しかし、最近は機動性に優れる軌陸車(線路と道路の両方を走れるトラック)に役目を譲り、車両基地で休んでいることが多くなりました。撮影会の主役は2両のホキ、そしてもう1両、凸形ディーゼル機関車(DL)のDD502。DLはSLのように、台車外側のロッドで2軸の車輪を外側のロッドでつないで動かす機構がユニークです。

といっても、貨車はもちろんですがDD502も既に自走できないので、陰の主役はモーターカー。ホキを動かしたり、DD502をけん引してホキの先頭に立たせたりと、八面六ぴの活躍でした。

申込者殺到で急きょ追加開催

撮影会は当初5月16日午前午後の予定でしたが、申し込みが定員100人の4倍もあったそうで、関鉄は急きょ6月5日に追加開催しました。水海道駅の受付で聞いたところでは、東海地方からの参加者もあったそうで、鉄道ファンの元気を思い知らされた次第です。

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