鉄道の未来が見えた!? 6回目の「駅と空港の設備機器展」に1万人来場 JR東日本のオープンイノベーションセミナーなど【コラム】

2021.07.03

画像付きインターホンでサービスアップ

次の講演に移る前に、ビッグサイトの展示会場で目に止まったいくつかの出展企業に話を聞きました。

名古屋市のインターホン・ドアホンメーカーのアイホンは、「交通インフラ拠点向け連絡システム」を実演しました。名前だけだと何やら難しそうですが、要は無人駅の問い合わせに答えるインターホンシステムのこと。音声だけでなく画像も送れるので、より的確にサービスできます。

ボードの文字も鮮明に見える、アイホンの「交通インフラ拠点向け連絡システム」

カメラは券売機横と天井の2カ所に取り付けられ、有人駅のモニターに表示されます。複雑な経路のきっぷなど声だけで分かりにくい場面でも、券面が見られれば駅側は的確に判断でき、利用客にも納得してもらえます。採用企業の湘南モノレールは、湘南深沢など無人6駅からの問い合わせに、有人の大船、湘南江の島の両駅が対応します。

駅構内の画像監視、ベンチ、ゴミ箱、誘導ブロック……

東京の無線機器メーカーのハイテクインターは、駅構内の映像監視にノウハウを持ちます。駅構内に無線LANネットワークを構築する仕組みで、既存の駅監視カメラのネットワークを活用すれば、電源工事は不要。通信距離は最長900メートルで、広い構内もカバーできます。

大阪市のテラモトは、駅ホームのベンチのメーカー。腰掛け部分が短い省スペースベンチなら狭いホームにも設置できます。富山県高岡市のカイスイマレンは、駅のゴミ箱を製作します。福井県永平寺町のサカイ・シルクスクリーンは、駅ホームの視覚障がい者用誘導ブロックのメーカーです。

最近は駅ホームでよく見掛けるテラモトのベンチ

鉄道は、いろいろな専門メーカーの製品や技術に支えられている――。「駅と空港の設備機器展」の会場で、そんなことを考えました。

次ページスペキュラティブ・デザインで課題解決


LINEで送る

オススメ記事

こちらの記事もオススメです