川崎重工業は2021年7月26日、ニューヨーク市交通局(NYCT)向けの新型地下鉄車両「R211」の初編成を納入したと発表した。

2018年2月に受注したベース契約535両の第一編成(5両)で、製造は米国現地法人Kawasaki Motors Manufacturing Corp., U.S.Aのリンカーン工場。営業路線試験を含めた約1年の各種検証試験後、営業運転を開始する。

「R211」は既存地下鉄車両(R46)の置き換えとして導入されるステンレス車で、LED照明やデジタル表示器を採用したほか、混雑時のスムーズな乗降を考慮して従来より広いドアを採用している。また、ベース契約には車両貫通路を搭載した10両編成の試験車両が2編成含まれており、乗客の流動性改善効果の試験評価に使用される。

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ベース契約には最大1,077両のオプションが付随しており、全て行使された場合は同社過去最大規模の生産総数1,612両に達する。

鉄道チャンネル編集部
(画像:川崎重工業)