地下鉄、登山電車、路面電車に三変化 京阪大津線を楽しむ 「人と環境にやさしい交通をめざす全国大会in滋賀」から【コラム】
今はない江若鉄道を模型で再現
かつての浜大津界隈を模型で再現したのは、滋賀鉄道模型愛好会のメンバーです。駅セクションのタイトルは、「江若鉄道があった時の浜大津界隈」。
滋賀県西部を走る江若鉄道は、浜大津―近江今津間(51.0キロ、ほかに浜大津―膳所間2.2キロ)を結んでいた全線非電化の鉄道。大正年間の1921年に開業しましたが、1974年に開業する国鉄(JR西日本)湖西線に役目を譲り、1969年に廃止されました。模型を見ると、線路が複雑に入り組んだ、かつての浜大津駅の活気が伝わってきます。
電気バスや自動運転バスで次世代に挑戦する京阪バス
最後に京阪グループからもう一題。京阪バスは、電気バスや自動運転バスへの挑戦が披露しました。電気バスは関西電力などとの共同プロジェクトで、京都市内を中心に約630台のバスを、全車電気自動車に置き換えるプランです。
自動運転バスは、事故防止とドライバー不足対策に加え、定時運行の確保が目的。京阪バスは大津市と共同で実用化を目指し、2018年度から路線や区間を限って実証実験を重ねています。
全国大会では、ほかにも福井鉄道などの研究発表がありました。機会があれば、続報を紹介させていただきたいと考えています。
文:上里夏生
(写真は特記のあるものを除き「人と環境にやさしい交通を目指す全国大会in滋賀」の発表を筆者がキャプチャしたものです)