上海電気が TSTCBTC 2.0 信号システムで地下鉄列車 折返し時間を記録更新、通信ベースの列車制御で前進

2021.11.03

Shanghai Electric(上海電気)は、同社とThales(タレス)の合弁事業であるTHALES SEC Transport (TST)が実施したライブデモで、地下鉄(メトロ)列車折返し(ターンバック)時間の記録が TSTCBTC 2.0 信号システムによって破られたと発表した。

検証済み試験での新記録は86秒で、上海メトロ5号線で運行する列車の平均折返し時間より26秒短縮した。

この記録更新について、TST の Liu Huiming 最高技術責任者(CTO)は「26秒は単純な数字のようにみえるが、都市鉄道輸送における大きな技術革新を示している」と語り、次のように続けた。

「ターンバック時間が短いほど、列車サービスの運行頻度が高くなり、運行間隔が短くなり、安定性と安全性が向上し、メトロシステム全体のエネルギー効率が向上する」

「これは、増え続ける乗客数に加速された都市鉄道システムの運行能力を高める必要性を満たすだけでなく、CBTC信号システムにおけるTSTのイノベーションのマイルストーンを画すものだ」

TST が開発した TSTCBTC 2.0は、中国の市場とユーザーのニーズに合わせたソリューションで、高い運用効率と低コストの、中断・混乱のないモバイルブロッキングシステムでもある。

このシステムはメトロ列車の出発密度を大幅に高め、最高速度での運行を支援でき、メトロラインの効率を最大レベルに引き上げることにつながるという。

TSTCBTC 2.0 は、中国でこれまでに展開された完全な冗長性を備えたデュアル CBTC(Communication Based Train Control、通信ベースの列車制御)アーキテクチャを備えた最初の信号システムとして、真の移動ブロック、双方向のATP / ATO、柔軟な運用サポートを提供する機能を含む SelTrac CBTC 信号システムの主要な利点を継承している。

また、独自のデュアル CBTC アーキテクチャの高可用性と信頼性により、ライフサイクルコストが大幅に削減され、メンテナンスが容易にもなる。

「最高の安全基準を適用することに加え、TSTCBTC 2.0は、従来のバックアップシステムの必要性を排除し、それゆえ異なるシステム間の切り替えによってもたらされる潜在的な安全リスクを排除する」(上海電気)

Bureau Veritas(ビューローベリタス)、TUV SUD(テュフズード)、中国鉄道建設公社(CRCC、中国鉄建)によって認定されたこのシステムは、China Urban Rail Certification(中国都市鉄道認定)も取得し、中国で最初の認定 CBTC 製品に。

高い安定性と効率性が上海メトロ5号線運用でテストされ、実証されているTSTCBTC 2.0。

2018年にメトロラインの新しい信号システムとして運用開始されて以来、上海メトロ5号線の列車が運行中断なしのGrade-of-Automation 3 (GoA3、自動化3グレード)を達成するのを支援してきた。

Liu Huiming 氏は今回のデモンストレーションで、「この新しい記録は、CBTC信号システムとリソース中心のRETテクノロジーが輸送能力のアップグレードと変革に関し、2つの重要なブレークスルーポイントになったことを意味している」と述べている。

画像:Shanghai Electric
記事:鉄道チャンネル(https://tetsudo-ch.com/


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