1999(平成12)年、もともと4両ぶんしかなかったホームを6両に対応させる延伸工事を実施し、ことし3月からは、さらに2両ぶんホームを延ばし、8両編成がとまれるようになる目黒線の駅―――奥沢駅。

20年ほどの間に、4両、6両、8両とホームを延ばしてきたここ奥沢駅に、新たな通過線や駅舎がみえてきた。

奥沢駅は、ことし3月の目黒線ダイヤ改正にあわせ、通過線と新たな上りホームを供用開始。

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この通過線と新ホームを活用し、目黒線の朝ラッシュピーク前の一部急行列車の速達性向上と利便性向上を図る。

また、新上りホームは、2022年4月上旬から順次開始される目黒線の8両編成化にむけ、8両分の全乗降口にホームドアを設置。上屋をホーム全ての範囲に整備する。

新駅舎・駅ビル・連絡デッキ…にぎわいや回遊性を向上

そして目黒線 奥沢駅には、新駅舎(上り 目黒方面改札口側)と駅ビル(下り 日吉方面改札口側)を接続する連絡デッキも、2022年2月26日から供用開始。駅ビル店舗は、2022年度上期に順次開業させる。

今回、供用開始する新駅舎・連絡デッキは、閑静で落ち着いた奥沢駅周辺の街中に散見される木々のイメージを取り込み、温かみのある空間となるよう設計。

線路をはさんで南北にそれぞれ改札口を持ち、2棟に分かれている駅舎(新駅舎・駅ビル)は、ひとつの駅としての一体感、統一感やつながりが感じられるよう、内装や外部仕上げなど随所に同一の素材を採用した。

また、駅ビルに新たに出店する飲食店(カフェ)は、奥沢駅 利用者や周辺住民の待ち合わせや憩いの場として活用し、街のにぎわい創出をめざす。

さらに連絡デッキは、改札外で南北をつなぐことで、街の回遊性を向上させるという。