めざせ年収2億円、超厳しいボートレーサー養成所に高校生たちが潜入

2018.07.31

―――平均年収1600万円。スポーツで食っていく。

―――15歳未経験からめざせるプロアスリートなんて、ほかにあるか?

―――年齢や性別なんていっさい関係なし。実力がすべて。

こんなインパクトのあるメッセージを、中学生や高校生に投げかけるのは、一般財団法人 日本モーターボート競走会。

ことしも、15歳以上30歳未満の男女を対象に、ボートレーサー養成所 入所試験体験セミナーが始まった。

そのセミナー会場は文字通り、プロのボートレーサーをめざす養成所。西鉄柳川駅から南へ10km。おだやかな有明湾をのぞむ干拓地に、その現場はある。

現役レーサーがその過酷な養成所生活を告白

今回、参加した中学生・高校生らは27人。彼らは、超厳しい試練を受ける養成員たちの姿を目の当たりにしながら、学科試験や体力テスト、ペアボート試乗などを半日かけて体験する。

今回のセミナー受講者のなかには、プロのボートレーサーをめざす覚悟を決めた女子が5人、いた。

学科試験ガイダンスには、彼女たちが憧れる現役レーサーで、地元福岡出身の小野真歩選手(登録番号4770)や、羽野直也選手(4831)が駆けつけて激励。

羽野選手は、「1年間は正直、辛かった。楽しい記憶といえば、2時間だけの休み時間。お菓子を食べるときが至福のひとときだった。それ以外は、自分の時間がない。でも、遊びにきているわけじゃないから覚悟して」と……。

養成員たちの動きを目の当たりにして

午前中は学科試験ガイダンスや、全寮制ボートレーサー養成所の施設を見学。中学生や高校生たちは、1年間共同生活をおくる風呂場や相部屋、洗濯室などを見て、やや怖気づく。

こうした施設よりも、恐る恐る見つめていたのが、現役の養成員の動き。丸坊主の男子養成員、ショートカットの女子養成員が、大きな声で「失礼します!」と“将来の後輩たち”に一礼。汗を拭いながら、養成員たちは小走りで移動し、食堂へと入っていく。

いよいよ水上の格闘技をリアル体験

午後は、処置判断、運動調整力、手腕、動体視力の各4検査を体験。機材を使用した実技試験を体験したあと、いよいよ水辺へと移る。

ボートレース用のモーターボートを2人乗りに改造した、ペアボートによる体験実習だ。彼らは、養成員のアドバイスを受けながら、ライフジャケットなどで身を固め、恐る恐る、ボートに同乗。一気にスタートし、本番レースと同じく左回りで、水上滑走を2周、体験する。

水面の上を、超ハイスピードで滑走する。彼らにとってはまさに、「人生初の水上格闘技」。

今回の5人の女子たちも、ボートから降りてくると、やっと陸に上がれたからか、それとも水上格闘技が予想以上にすごかったのか、ニヤリ。

年収500万円から2億円稼ぐプロボートレーサーへ

彼女たちをはじめ、参加者のほとんどが、「プロのボートレーサーを、ここからめざしたい。本試験にむけてがんばる」と話していた。

彼らがボートレーサー養成所に入所すると、3か月の基礎訓練、判別試験や能力別訓練、進級試験、選手招聘訓練、修了試験などの技術応用練習、資格検定試験などを経て修了記念競走でデビュー。

プロデビュー時のB2級は平均年収500万円。現在、プロボートレーサーの平均年収は1600万円。トップレーサーになると2億円に達するという。

<ボートレーサー養成所>
http://www.boatrace.jp/yamato/pc/extra/bosyu/index.html

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