車両基地公開の目玉・洗浄機体験(画像:関東鉄道)

茨城県の関東鉄道(関鉄)は、常総線(取手ー下館間51.1キロ)の開業110周年を記念して2023年11月3日、常総市の水海道車両基地を公開する。車両基地は小絹ー水海道の駅間にあり、当日は水海道駅に集合後、特別臨時列車に乗車して基地入りするのがおすすめポイントだ。

毎秋恒例の催し。関鉄は、東京から1時間圏では珍しい非電化の鉄道。電化しないのは、一般的な直流電化だと石岡市にある気象庁の地磁気観測所に影響するため。JR常磐線の取手以北や、つくばエクスプレス(TX)の守谷以北が交流電化なのも同じ理由だ。

車両は、現在は自社製に統一されるが、かつては小田急電鉄や南海電気鉄道からの譲受車両が走ったことも。最近は、国鉄気動車のエンジンや変速機、台車を流用したキハ315、316の引退イベント「さようなら乗車会&撮影会」で話題を集めた。

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今回の車両基地公開は、水海道駅で受け付け後、臨時列車で基地入り。会場では、車両に乗車したまま洗浄機を通過する「洗浄機体験」、保線用の自走式自転車に乗車する「軌道自転車体験」、重量約30トンの車両をクレーンで吊り上げ移動する「クレーン実演」などで楽しんでもらう。

基地公開は4回に分け、1回当たり約2時間で実施(有料制)。定員各回250人、合計1000人の事前応募・入れ替え制で実施する。

鉄道グッズ・用品販売も予定。申し込みは関鉄のホームページからで、締め切りは2023年10月27日。

記事:上里夏生

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