※2014年3月 JR北海道「紫水」に改修されて稼働中

トップ画像は、JR北海道石北本線遠軽駅2番ホームのキハ40 1791。

1980年(昭和55年)製造の酷寒地仕様キハ40 198が1993年(平成5年)ワンマン化改造されてキハ40 791に改番。さらに2006年(平成18年)延命改造(機関・変速機の強化換装・他)で1791に改番されました。2019年(平成21年)JR北海道の観光列車「紫水」に改修されています。

※北海道に導入されたキハ40、150両は、全車両が酷寒地仕様。1977年製(101~116)と1978年以降に製造された(117~250)には微妙な差異がありますが、詳述はしません。

前回登場したキハ40 1790の「山明」とペアで「山紫水明」として不定期に運用されています。

キハ40 1791を遠軽駅跨線橋の上から。

※2014年3月 JR北海道「紫水」に改修されて稼働中

石北本線北見駅ホームのキハ40 733。

※2014年3月 現存しません

1981年(昭和56年)製キハ40 221を1991年(平成3年)にワンマン化し733に改番した車体です。残念ながら2022年(令和4年)に廃車になりました。

石北本線緋牛内駅で列車交換したキハ40 1736。先頭車両の車番は分かりません。

※2014年3月 稼働中

1980年(昭和55年)製造のキハ40 170を1991年(平成3年)ワンマン化して736に改番。さらに2011年(平成23年)延命改造(機関・変速機の強化換装・他)してキハ40 1736に改番しました。

嬉しいコトに、2025年現在も、函館本線で稼働しています。

根室本線釧路駅ホームのキハ40 1722は、新得駅に向かいます。

※2014年3月 稼働中

1979年(昭和54年)製造のキハ40 128を1991年(平成3年)ワンマン化して722に改番。さらに2011年(平成23年)延命改造(機関・変速機の強化換装・他)して車番をキハ40 1722にしました。

根室本線浦幌駅に列車交換で停車するキハ40 1722。跨線橋から撮影。

※2014年3月 稼働中 オリジナルが4:3でした

2018年(平成30年)3月に廃止された羽帯駅にも停車しました。

※2014年3月 オリジナルが4:3でした

新得駅で石勝線に乗換。構内に駐まるキハ40 1722。

※2014年3月 稼働中

キハ40 1722は、幸い旭川運転所で現在も稼働しています。

2019年(平成31年)廃止された夕張支線夕張駅ホームに到着した始発列車。キハ40 1715。

※2014年3月 現存しません

1980年(昭和55年)製キハ40 196を1991年(平成3年)にワンマン化して715に改番。さらに2009年に延命改造(機関・変速機の強化換装・他)が施され1715に改番しています。しかし2024年3月に廃車されました。

石勝線追分駅ホームのキハ40 356。日高本線優駿浪漫カラーです。

※2014年3月 現存しません

1980年(昭和55年)に造られたキハ40 190を1991年(平成3年)にワンマン化して728に改番。それを1998年(平成10年)ディーゼル・エンジンを強力な330PSに換装。優駿浪漫カラーに塗装して、356に改番しました。2021年(令和3年)3月廃車。

この後にも優駿浪漫カラーは登場しますが、優駿浪漫カラーの10両(351~360)は既に全車両が廃車され、現存していません。寂しいですね。

苫小牧駅構内のキハ40 1816、接続車2両の車番は不明。右手前には、JR北海道キハ141気動車。

※2014年3月 稼働中

1980年(昭和55年)製キハ40 180が1994年(平成6年)ワンマン化されてキハ40 816に改番。さらに2011年延命改造(機関・変速機の強化換装・他)でキハ40 1816に改番されています。

嬉しいコトに現在も稼働しています。

2015年(平成27年)低気圧の高波で鵡川駅~様似駅間が不通になって、そのまま2021年に廃止された日高本線様似駅ホームのキハ40 357。前照灯が灯って苫小牧に向けて出発します。

※2014年3月 現存しません

1982年(昭和57年)製造のキハ40 246が1991年(平成3年)ワンマン化されてキハ40 743に改番。さらに1999年(平成11年)強力機関に換装され優駿浪漫カラーのキハ40 357になりました。

既述の様に2021年(令和3年)廃車されています。

長万部駅ホームのキハ40 1810。

※2014年3月 道南いさりび鉄道【濃緑色】「夏カラー」で稼働中

1981年(昭和56年)に製造されたキハ40 219が1994年(平成6年)ワンマン化でキハ40 810に改番。さらに2011年に延命改造(機関・変速機の強化換装・他)されてキハ40 1810になりました。

2016年(平成28年)道南いさりび鉄道に譲渡され【濃緑色】「夏カラー」に変身。今も元気に走っています。御年(車齢)44歳です。

森駅ホームのキハ40 1809。

※2014年3月 JR北海道「海の恵み」として稼働中

1981年(昭和56年)製造のキハ40 218が1994年(平成6年)ワンマン化改造で809に改番。さらに2005年(平成17年)延命改造(機関・変速機の強化換装・他)で1809に改番されました。

2018年(平成30年)JR北海道「道南 海の恵み」に改修されて、函館~長万部間で運用されています。

函館本線江差線五稜郭駅ホームのキハ40 1806。

※2014年3月 稼働中です

2014年3月当時、北海道新幹線の開業前です。JR北海道江差線(現・道南いさりび鉄道)で木古内に向かいました。

1982年(昭和57年)製造のキハ40 247が1994年(平成6年)ワンマン化改造でキハ40 806に改番。さらに2010年(平成22年)延命改造(機関・変速機の強化換装・他)でキハ40 1806になりました。

流石に北海道のキハ40の中では1982年に作られた最終ロット。現在も函館運輸所で元気に稼働しています。

今回は、撮影した11両中、7両が稼働中という嬉しい結果になりました。廃車は4両。

ここまでJR北海道のキハ40、150両中、わずか23両でしたが、少なくとも10両が現在も元気に稼働しています。1977年以降に製造された鉄道車両が半世紀近くに渡って走り続けているのは、やはりスゴイ事だと思います。

このまま北海道で撮影したキハ40の記録を続けます。

次回は、2014年7月の撮影からです。

(文・写真) 住田至朗

※過去の写真はライター住田がプライベートで旅をした時のスナップ写真です。

※『JR路線大全 北陸・信越本線』(天夢人/2023)『国鉄の基礎知識』(創元社/2011)『停留場変遷大事典』(JTB/1998)『JR全駅・全車両基地』(週間朝日百科/60巻)『北海道 駅名の起源』(日本国有鉄道北海道総局/1973年)他を参照しています。

※鉄道、駅などは鉄道会社、利用者の皆様のおかげで撮影させていただいています。ありがとうございました。