
日本屈指の温泉保養地・箱根のなかでも、閑静な別荘地の趣を残す強羅エリアで、2026年11月から2029年にかけて、高級ホテルやリゾートの開業が相次ぎます。
2026年11月10日に開業する「WAKAN箱根強羅 by ラフォーレ」を皮切りに、ヒルトンの「LXRホテルズ&リゾーツ」、星野リゾートの新施設、「ノワ・バイ・リーガ 箱根強羅」、国内初の「オークラリゾート」など、全6施設の計画が公表されています。今回の連続開業により、強羅は従来の老舗旅館中心の街並みから「外資系メガブランドと国内最高峰リゾートが競演する一大高級リゾート拠点」へと大きく進化します。
全室温泉露天風呂付きの客室や、エステインクルーシブ、ヒルトンの箱根初進出ブランドなど、滞在スタイルはさまざまですが、今回は6施設の開業時期・客室数・アクセスなどを一覧で比べ、それぞれの特徴をご紹介します。

箱根強羅エリアに2026〜2029年開業予定の最新ホテル・リゾート一覧
【2026年11月10日開業】
ラフォーレホテルズ&リゾーツが手がける全34室の宿で、ケーブルカー中強羅駅から徒歩2分の場所にあります。大浴場は、早雲山と上強羅の2か所から引いた源泉かけ流し(塩化物泉)です。
夕食・朝食、夕食時のアルコールを含むフリーフロー、貸切露天風呂などを宿泊料金に含む、オールインクルーシブ形式です。最上階の露天風呂付き客室からは箱根連山を望めますが、客室の露天風呂は温泉ではありません。開業記念の「WAKAN体験プラン」は、大人1名16,623円〜(2名1室利用時、宿泊は2026年11月10日〜2027年2月28日、予約は2026年12月31日まで)です。

▼所在地
神奈川県足柄下郡箱根町強羅
箱根登山ケーブルカー「中強羅」駅から徒歩約2分
【2027年春頃開業予定】ANDO HOTEL RETREAT 箱根強羅
ディライト株式会社が手掛ける「ANDO HOTEL RETREAT 箱根強羅」は、公式サイトで「2027年春頃」の開業と案内されています。当初は2026年9月1日の開業予定でしたが、2026年9月29日付で開業予定日の変更が告知されました。
すべての宿泊プランにエステが組み込まれたラグジュアリーオーベルジュです。全11室(49.1〜81.7㎡)の客室を配置。全客室に大涌谷から引かれた半露天温泉を備えており、プライベートな空間で温泉を堪能できます。ロビー&バーではチェックイン時から夜までドリンクのフリーフローが提供され、箱根の山々を一望可能。食事はミシュランガイド一つ星掲載実績を持つ鷦鷯進エグゼクティブシェフが手掛ける「地の力」をテーマにした鉄板焼きコースを楽しめます。館内にはプライベートサウナ、貸切風呂、大浴場、ジムも完備されています。

▼所在地
神奈川県足柄下郡箱根町強羅1322-2
【2028年夏開業予定】(仮称)箱根強羅ホテル計画「LXRホテルズ&リゾーツ」
サンケイビルと長谷工不動産が共同開発し、ヒルトンが運営を行う「LXRホテルズ&リゾーツ」が2028年夏にオープン予定です。ヒルトンにとって箱根エリア初進出となる最高級コレクションブランド。
総客室数は全94室で、2025年5月に着工し、竣工は2027年11月末の予定です。すべて50㎡以上のラグジュアリー仕様で、全室に客室露天風呂が完備されます。一部の客室には愛犬と同伴宿泊ができるドッグフレンドリールームを設定。ホテル正面には紅葉谷が広がり、館内にはレストラン、ラウンジ、大浴場、スパ、フィットネスを併設します。

▼所在地
神奈川県足柄下郡箱根町強羅字強羅1300番81、82(計画名は「(仮称)箱根強羅ホテル計画」)
箱根登山鉄道「強羅」駅から徒歩約9分、箱根登山ケーブルカー「公園上」駅から徒歩約3分の場所です。
【2028年開業予定】星野リゾート 新規施設
星野リゾートが箱根強羅温泉に新たに建設を進めている施設で、同社として箱根強羅エリア初となる新築分譲のホテルコンドミニアムです。客室を区分所有の形で販売し、所有者が自分で使えるほか、使わない期間はホテルとして運営される仕組みです。
2025年11月25日に着工し、竣工は2027年冬、開業は2028年の予定です。構造は地下1階・地上4階建て。神山と早雲山の裾野に位置し、森と沢を抱え込む高台の傾斜地から箱根の外輪山を一望できます。設計は株式会社NAP建築設計事務所、施工は佐藤工業株式会社東京支店が担当。客室数はわずか23室に絞られており、プライベート感を重視した寛ぎの滞在空間を提供します。

▼所在地
神奈川県足柄下郡箱根町木賀1308-11
【2028年12月末頃開業予定】ノワ・バイ・リーガ 箱根強羅
株式会社ロイヤルホテルが展開する温泉リゾートブランド「ノワ・バイ・リーガ 箱根強羅」が2028年12月末頃に開業予定です。敷地面積9,359.78㎡、延床面積10,104.86㎡の敷地に、北棟と客室棟2棟の計3棟が建設されます。
構造は鉄筋コンクリート造で、地上4階建てほかの規模です(竣工は2028年9月の予定)。全90室の客室(各53㎡/テラス7㎡含む)すべてに温泉露天風呂とテラスを設置。最上階のバーラウンジやオールデイダイニング、大浴場からは、大文字山から遠く相模湾まで見渡す景色を楽しめます。営業内容や宿泊予約の開始日は、決まり次第発表されます。

▼所在地
上強羅の閑静な山手に位置し、箱根登山鉄道「強羅」駅から車で約5分、箱根登山ケーブルカー「上強羅」駅すぐの場所です。
【2029年開業予定】オークラリゾート 箱根強羅
西松建設とホテルオークラが手掛け、日本国内初となるオークラリゾートブランドを冠してオープンする施設です。デザインはグエナエル・ニコラ氏率いるキュリオシティが担当し、「Forest Hideaway(森の隠れ家)」をコンセプトに館内を設計。西棟と東棟の2棟で構成される全58室の客室は、標準客室でもバルコニーを含めて約63㎡の広さを誇ります。すべての客室のバルコニーに大涌谷源泉の温泉露天風呂が引き込まれます。館内には鉄板焼カウンター付きファインダイニング、バー・ラウンジ、ドライ&ミストサウナ付き大浴場、トリートメントルームを完備。

▼所在地
神奈川県足柄下郡箱根町強羅
箱根登山電車「強羅駅」から車で約5分、箱根登山ケーブルカー「中強羅駅」から徒歩約3分の場所です。
客室のお風呂の違い、温泉かどうかを比べる
客室の露天風呂は、温泉かどうかが施設によって異なります。各社の発表では、次のとおりです。
【概要】客室のお風呂(各社の発表より)
WAKAN箱根強羅 by ラフォーレ:最上階の露天風呂付き客室がありますが、客室の露天風呂は温泉ではありません(大浴場は、2種類の源泉かけ流し温泉です)
ANDO HOTEL RETREAT 箱根強羅:全客室に、大涌谷から引いた半露天の温泉風呂
LXRホテルズ&リゾーツ:全室に客室露天風呂(温泉かどうかは、今のところ記載なし)
星野リゾートの新施設:客室の風呂の詳細は未発表
ノワ・バイ・リーガ 箱根強羅:全客室に温泉露天風呂とテラス
オークラリゾート 箱根強羅:全室のバルコニーに、大涌谷温泉を引いた露天風呂

箱根強羅への行き方、強羅駅から各ホテルへ
各ホテルの多くは、箱根登山鉄道の強羅駅や、強羅駅から先のケーブルカーの駅が最寄りです。ケーブルカーは強羅駅から、公園下、公園上、中強羅、上強羅、早雲山の順に停車するため、今回の施設では次のような位置関係になります。
【概要】最寄り駅の目安(各社の発表より)
・WAKAN箱根強羅 by ラフォーレ:ケーブルカー「中強羅」駅から徒歩約2分
・LXRホテルズ&リゾーツ:強羅駅から徒歩約9分、ケーブルカー「公園上」駅から徒歩約3分
・ノワ・バイ・リーガ 箱根強羅:強羅駅から車で約5分、ケーブルカー「上強羅」駅すぐ
・オークラリゾート 箱根強羅:強羅駅から車で約5分、ケーブルカー「中強羅」駅から徒歩約3分
・ANDO HOTEL RETREAT 箱根強羅(所在地:強羅1322-2)、星野リゾートの新施設(所在地:木賀1308-11)に関しては、執筆時点では最寄り駅の案内が確認できませんでした。
外資系メガブランドと国内最高級リゾートが集結する一大拠点へ
京都・ROKU KYOTOに続く国内2軒目となるヒルトンの最高峰「LXR」の進出や、ホテルオークラが満を持して国内初展開する「オークラリゾート」は、ホテルマイラー(ポイント宿泊や会員特典狙い)やホテルファンから熱狂的な注目を集めるでしょう。また、星野リゾートの別荘として所有しながら使わない日はホテル運用するという「新築分譲ホテルコンドミニアム」という仕組みは、富裕層や不動産・別荘クラスタの間で話題になりそうです。
箱根の強羅エリアに高級ホテルが次々とオープンすることで、周辺は「外資系メガブランドと国内最高級リゾートが集結する一大拠点」へと進化しすます。海外からも多くのインバウンド客が訪れることが予想される他、記念日旅行やホテルステイ愛好家の選択肢が劇的に広がります。
強羅エリアに次々と誕生する6施設のうち、最も早く開業するのは2026年11月10日の「WAKAN箱根強羅 by ラフォーレ」です。その後に続々とオープンを重ね、2029年「オークラリゾート」まで、施設のオープンが続きます。旅の目的や好みの滞在スタイルに合わせて、特別なひとときを過ごす極上宿を見つけてみてください。
(TOP画像:ヒルトン、ロイヤルホテル、ディライト、星野リゾート、フューチャー株式会社)
鉄道チャンネル編集部
(旅とおでかけ!鉄道チャンネル)