銀座線1000系で培った技術をさらに発展させた最新技術

2019年2月に運行開始が予定されています。2022年度中に53編成318両が導入されます。

デザイン・コンセプトは、インダストリアルデザイナーの福田哲夫氏・福田一郎氏の監修のもと、様々な部門から集まった東京メトロ社員が丸ノ内線の特徴から導き出したキーワード「地上」「活気」「先進的」に基づき、それぞれの要素を「色」「形」「機能」のデザイン3要素に織り込み車両コンセプトを策定しています。

・色 Color:四季に映える鮮やかな挿し色

・形 Form:活力あるTOKYOのカタチ

・機能 Function:安心を支える先進の機能

主な特徴

○デザイン
・外観:「グローイング・スカーレット(Glowing Scarlet)」の車体と丸ノ内線の代名詞である「サインウェーブ」を織り込んだ車体デザイン

・内観:開放的な車内空間を演出する球面形状の天井パネルを採用

また、車端部の窓には東京メトロ初となる丸窓を採用

○安全・安定性向上
・片軸操舵台車を採用し、曲線走行時の安全性向上とレールと車輪の摩擦によるキシリ音を低減

・大規模停電などの異常時を想定し、万が一駅間に停止した際にも最寄駅まで走行できる非常走行用バッテリーを搭載

・万一脱線した場合にも、自動で列車を停止させる脱線検知装置を搭載

・犯罪行為の未然防止に備え、車両内へセキュリティカメラを搭載

・走行中の車両各装置の動作情報を車両基地や総合指令所等に常時伝送し、状態監視、予防保全に活用できる車両情報管理装置を搭載

・遅延回復等に効果のある、CBTC(無線式列車制御システム)や通話品質・データ通信等の機能向上が可能なデジタル空間波無線を搭載できる構造

○車内快適性向上
・従来より約1.4倍の冷房能力を持った冷房装置を導入

・一人あたりの座席幅を拡大するとともにクッション性を改良し、座り心地を向上

・連結面や座席横の仕切り、荷棚に透明な強化ガラスを採用し、車内の見通しを改善

・1編成6両全ての車両にフリースペースを設置

・1編成6両全ての車両に小物が置けるテーブルや荷物掛け、携帯電話など小電力の充電が可能なコンセント(2口)を設置(メトロ初)

・各ドア上部に17インチワイド液晶の車内表示器を3画面搭載し、乗換案内等を提供

・訪日外国人向け車両内無料Wi-Fiの設置

・聞き取りやすい高音質の放送システム(ステレオ方式)を導入

○環境負荷低減
・永久磁石同期モーター(PMSM)の採用に加え、最新式制御装置採用により、現行の02系と比較して消費電力量を約20%削減(見込)

・室内灯及び前灯にLED照明を採用し、従来の蛍光灯と同等以上の明るさを確保しながら、電力量削減