一部報道で、「JR西日本は、JR東海が開発したN700Sを採用する方針」という話題が伝えられた。

山陽新幹線・東海道新幹線むけの新型車両について、JR西日本は自社開発をやめてJR東海N700Sを導入するという内容だった。

山陽新幹線には、東海道新幹線へ直通する16両編成のほか、九州新幹線へ直通するN700系「さくら」8両編成や、700系「こだま」8両編成などが存在する。

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JR東海のN700S公式資料には、「床下機器配置の最適化により、16両編成の基本設計をそのまま用いて12両、8両など、編成長や線区に容易に適用させられる標準車両を実現する」といった特徴が記されている。

JR西日本は、こうしたフレキシブル性のあるJR東海N700Sを山陽新幹線に導入し、既存の8両版や16両版を置き換えていく構想か。

形式が統一される方向へむかえば、安全性・メンテナンス性向上や部品共通化によるコスト低減なども図られるか。

日本の大動脈、東海道・山陽新幹線で、複数社連合でN700Sの実績を積めば、日本の新幹線を世界へ売り出すはずみにもなる。

山陽新幹線がJR東海化する近未来があるいっぽうで、JR東海がN700S公式資料で伝えている「12両」も気になる。

JR西日本の車両も走る北陸新幹線は、12両編成のE7系やW7系が走っている。