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越美北線九頭竜湖駅は終端駅です。

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しかし越美北線という名前が示している様に、本来は福井県の越前花堂と岐阜県の美濃太田を結ぶ「越美線」の北側部分なのです。南側は越美南線ですがが、1986年に第三セクターの長良川鉄道に移管されています。

この越美北線の南端九頭竜湖駅と長良川鉄道の北端北濃駅の未成区間は約24km。繋がれば越前花堂から美濃太田までの148.6kmの越美線になっていたはずでした。

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以前は未成部分を国鉄バス(後にJRバス)が結んでいましたが15年ほど前に廃止されました。

福井駅を2両で出発した九頭竜湖行は、途中の越前大野駅で切り離され1両になります。

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越美北線は1960年(昭和35年)勝原までの43.1kmが先に開業しました。勝原駅、かつての終着駅時代には、今はポイント部が不通になっている側線の先に除雪車の車庫がありました。

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ここから1972年(昭和47年)に開通した延伸工事は山間部をトンネルによって直線で結ぶ工法で作らています。その方がコストが安かったのです。

勝原駅を出てすぐに入った白谷トンネル(809m)と荒島トンネル(5251m)はこの様に繋がっています。防雪対策なのでしょう。

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九頭竜湖に到着。

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九頭竜湖駅の南側終端部には未成線に繋がる線路が残っていて列車の留置スペースになっています。

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九頭竜湖までの10.2kmが延伸開業したのは1972年(昭和47年)。駅舎はきれいですがが40年以上が経過しています。

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九頭竜湖に着いた列車は程なく折り返して福井に戻ってゆきます。

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福井に向かう途中、越前大野を過ぎると左車窓に越前大野城が見えました。

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越美北線は足羽川、九頭竜川を何度も渡り、何とも長閑な風景の中をことこと走ります。今度は雪の季節に乗ろうと思います。

長良川鉄道の北端、北濃駅も別の機会に訪問したのでいずれ終端駅で紹介します。

※写真は全て筆者が2015年8月に撮影したものです

(写真・記事/住田至朗)