イノベーションや新たなビジネスモデル構築、新たな市場開拓を短期間で実行していく、スタートアップ。

そのスタートアップの拠点地としていま注目されている国が、シンガポール。いまなぜシンガポールなのか。企業はどうしてシンガポールをめざすのか―――。

シンガポールをはじめ、米シリコンバレー、中国北京、そして日本に拠点に持つコンサルティングサービスを手がけるICMGは8月8日、ベンチャー・カフェ東京(虎ノ門ヒルズ)で「イノベーションネーション・シンガポールの最前線」と題し、日本型コーポレートイノベーションのポイントについて、ICMGシンガポール ディレクター辻悠佑氏が語った。

いまなぜシンガポールか

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いまなぜシンガポールか―――。

同社はそのポイントについて「イノベーション国家」「デジタルビジネスの実験場」「アジア・グローバルの中枢」の3つをあげる。

「イノベーション国家」は、シンガポールが世界中のイノベーションにおける速攻採用者(アーリーアダプター)としてあり続けていること。

政府主導で世界中のイノベーションをいち早く採用し、シンガポールで実験・実績・ショーケース化し、企業の革新的成長を促進させている。

「デジタルビジネスの実験場」は、インフラが未発達な新興国試乗で数多くの課題・ニーズに対応させ、デジタルを通じてどう解決できるかをスピーディに実証実験する場である点。

そして「アジア・グローバルの中枢」は、シンガポールがASEAN各主要都市へ横展開するときの最適拠点として認められていること。

シンガポールで積んだビジネス実績を、バンコクやクアラルンプール、ジャカルタといった主要都市へと展開するときにも、シンガポールが重要な拠点になるという。

ICMG Innovation Platform を本格稼働

キリンやJR東日本などもパートナーメンバーに持つICMG。

同社は「これまで蓄積してきたイノベーション資本をオープンにシェアリング」「日本企業のコーポレートイノベーションでの成果創出を加速化」「世界にとってより存在意義あるイノベーションを日本企業がリードする」というコンセプトによるサービス「ICMG Innovation Platform」を今年度から本格稼働。

事業機会を探るネットワーク・エコシステム、成功確率を上げるナレッジ・データベース、事業・実績機会をシェアするオポチュニティ、という3つの柱を強みに、シンガポールを軸としたコーポレートイノベーションを加速化させる構え。

https://www.icmg.co.jp/
 
 
All Photos by Venture Cafe Tokyo

tokyochips編集部