10月25日に東京~金沢の間で直通運転を再開する北陸新幹線。その被害状況がみえてきた。

JR東日本は、台風19号による千曲川の氾濫などで被害を受けた北陸新幹線の設備などの状況を公開。

北陸新幹線は、長野~飯山の線路、長野新幹線車両センター構内、新幹線車両が浸水するなどで甚大な被害を受けた。

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同社は現地付近の浸水が解消されたことから、15日から点検を開始した。

新幹線車両の被害は、留置線にとまっていた12両編成7本と、仕業検査・交番検査庫にいた12両編成3本が浸水。

車内に泥水が浸水し、12両編成2本の78軸が脱線していた。

長野新幹線車両センター内も浸水の影響

千曲川の氾濫で、長野新幹線車両センターも浸水の影響を受けた。

長野新幹線車両センター内にある確認車車庫、車輪研削庫、臨時修繕庫、変電所の内外、信号用電源室などに浸水。仕業検査・交番検査庫は事務所まで浸水していることが明らかになった。

また、北陸新幹線上下本線をはさんで、長野新幹線車両センターの向かいにある新赤沼き電区分所も浸水。

こうした被害から復旧作業が続く北陸新幹線は、10月25日から東京~金沢の直通運転を再開する。

再開後の北陸新幹線の列車本数は約8割。東京~金沢の直通列車は約9割の運転本数を確保する。具体的なダイヤは10月23日に公開するという。

資料:JR東日本
記事:鉄道チャンネル編集部